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第9回

友だちづきあいを無敵にする3つの力

2020.09.23更新

読了時間

  不安になったら、落ち込んだら、「ひとりになる勇気」をもってみよう。友だち関係で悩む中高生に絶対読んでほしい本が誕生!齋藤孝先生が伝授する、一生使える無敵の人間関係術!
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友だちづきあいを無敵にする3つの力

 

 10代から身につけたい友だち力について、整理しておきましょう。
 次の3つの力をみがいていったら、友だち関係で悩むことはなくなります。
 
 ①「気の合う友だちをつくる」力
 ②「気の合わない相手ともうまくつきあう」力
 ③「ひとりを楽しめる」力


 気持ちの通じ合える相手も、あまり合わない相手も、みんな友だちとしてつきあおうとするから、悩んだり苦しんだりすることになっていたのです。
 みんな友だちとしてつきあわなくていいんだとなれば、無理したりがまんしたりしなくてよくなります。
 では、友だちとそれ以外の人とは何を基準にして分けるのか。
 それが、「一緒にいて楽しくて、笑顔になれる、元気になれる存在かどうか」です。
 いつも一緒にいなくても、大事な打ち明け話をしていなくても、楽しくて笑顔になれるなら、友だちと考えればいいのです。

 だれとでもおだやかにつきあうことを意識することは、「上機嫌のすすめ」でもあります。
「気分のよしあしにかかわらず、つねに明るく、おだやかに人と接する」
 これがぼくの定義する上機嫌ですから。
 上機嫌モードで人とつきあっていると、「知り合い以上友だち未満」だった人が、何かのきっかけで友だち関係へと進展することもあるわけです。
「気の合う友だちをつくる」ことと、「気の合わない相手ともうまくつきあう」ことは、切り離された別のことではなくて、通じ合っているんです。
 でも、そのふたつの対人関係力だけではダメで、自分の世界をもち、自己肯定感をつけ、ひとりを楽しめるようになるという力をもつことで、人に頼りきらない関係を保てるようになる。
 3つがより合わされ、三つ編みのようになると、ひもや縄の強度が上がります。
 心もしっかり保たれ、不安がなくなるのです。
 この3本柱で自分を築いていきましょう!

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著者

齋藤 孝

1960年静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(草思社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。『語彙力こそが教養である』(KADOKAWA)、『大人の語彙力ノート』(SBクリエイティブ)などベストセラーも多数。著書発行部数は1000万部を超える。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。

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