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胎内記憶でわかった こどももママも幸せになる子育て 産婦人科医 池川明

第19回

お母さんの役割は、子どもがこの世界にもってきたメッセージに耳を傾けること

2017.11.23更新

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人間の神秘「胎内記憶」から子育てを考える。胎内記憶研究の第一人者の医師がたどり着いた境地とは? 親の論理ではなく「子どもの本音」に耳を傾けた、子どもの「才能=生きる力」を強くする胎教法と育児法を紹介。
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 私が調査した限り、3人に1人の子どもが胎内記憶をもっています。うまく質問すれば、もっとたくさんの子どもから、お腹の中のこと、その前のことを聞き出せるのではないかと思っています。

 しかし、一般的に、赤ちゃんというのは、お腹の中の記憶を忘れて生まれてくると言われています。

 どうしてあなたは忘れていないの? と、胎内記憶をもっている子に聞いたことがあります。そうしたら、こんな答えを返してくれました。

「忘れる木の実があって、それを食べ忘れたんだ」

 でも、食べ忘れた子が、そんなにもいるでしょうか。100人に1人とかならわかりますが、3人に1人は、いくらなんでも多すぎます。胎内記憶をもつ子どもたちの話を総合すると、どうも、このごろは、忘れる木の実を食べなくてもいいというチョイスもあって、食べないでくる子が増えてきているようなのです。

 なぜ、忘れないという選択をして生まれてくる子が増えているのか。

「伝えないといけないことがある」

 と、多くの子が言います。それに、これまでは、「雲の上から来た」という子どもが多かったのですが、最近は、「宇宙から来た」という子が増えてきています。

 また、自分の記憶が消えてしまわないように、一生懸命忘れないようにしたという子もいます。

 これはどういう意味をもつのでしょうか。何か、地球上で大きな変化が起こっていて、それに関係するメッセージを、彼らは運んできてくれているのではないかと、私は思うのです。

 赤ちゃんや小さな子どもたちの仕草や言葉はメッセージです。子どもが、お腹の中のことやもっと前のことを話し出すことがあります。私たち大人の常識では、そんなのは戯言として片付けてしまいますが、ぜひ、真剣になって聞いてみてください。大人が相手にしないと、彼らは、宇宙とつながったパイプを閉じてしまいます。

 かつて、胎内記憶をもっていた人は、とても苦労されました。だれも信じてくれないし、それどころか、「そんなこと、人に言うんじゃないよ」と、親から釘を刺されたりしました。自分は変なんだと自己嫌悪に陥った人もいます。小さいうちは、霊的な能力があるのに、それを口にした途端に、親から責められて、その能力を封印してしまった人もいます。

「生まれたときが一番完璧。心は生まれたときが一番、ピカピカしているよ」

 と、言った子がいましたが、子どもたちには、私たち大人が失ってしまった、すばらしい能力があります。私たち大人は、心をすませて、彼らがもってきてくれたメッセージに耳を傾ける必要があります。それが一番できるのは、お母さんです。お母さんというのは、とても重大な役割があるのです。

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著者

池川 明

1954年東京生まれ。帝京大学医学部大学院修了。医学博士。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年に池川クリニックを開設。胎内記憶・誕生記憶について研究を進める産婦人科医としてマスコミ等に取り上げられることが多く、講演などでも活躍中。母と子の立場に立った医療を目指している。著書に『おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと』『ママのおなかをえらんできたよ。』(以上、二見書房)『笑うお産』(KADOKAWA)など多数。

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