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胎内記憶でわかった こどももママも幸せになる子育て 産婦人科医 池川明

第27回

10歳までは、自分よりもお母さんの幸せが優先

2017.12.21更新

読了時間

人間の神秘「胎内記憶」から子育てを考える。胎内記憶研究の第一人者の医師がたどり着いた境地とは? 親の論理ではなく「子どもの本音」に耳を傾けた、子どもの「才能=生きる力」を強くする胎教法と育児法を紹介。
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 胎内記憶をもつ子どものほとんどが言っています。

「人の役に立つために生まれてきた」

 特に、お母さんの役に立ちたい、というのが彼らの強い思いなのです。何が何でもお母さんを幸せにする。それが彼らの最大のミッションです。

 10歳がひとつの区切りです。子どもは、10歳まではお母さんと同じ命を生きていると考えていいでしょう。自分のことよりも、お母さんのことを考えて生きています。

 10歳からは、自分の命を楽しむことを始めます。しかし、10歳からどう生きるかは、10歳までのお母さんとの関係に、強烈に影響を受けることになります。

 10歳までの自分は、お母さんを幸せにしたかどうか。ミッションを果たしたかどうかが重要なカギになります。

 10歳までに、自分はお母さんを助けた。そういうすごい人間なのだと思えると、10歳以降の自分の人生を、胸を張って生きることができます。「お母さんのことはもう心配ないぞ、これからは自分のために生きるぞ!」と思えるのです。しかし、一生懸命にお母さんを幸せにしようとしたけどできなかったときは、自分の力が足りなかったと自信をなくしたまま、次のステージに進まないといけないのです。その後の人生に大きな影響を与えるのは間違いありません。

 では、子どもは、どうしたらお母さんを幸せにしたと感じるのでしょうか? 子どもが元気でいてくれたら幸せだというお母さんもいるでしょう。素直に育ってくれたら幸せだというお母さんもいるでしょう。しかし、思い出してください。条件付きの幸せはあまりにももろいのです。自分都合で幸不幸を決めると、間違いを犯すことになってしまいます。

 病気や障がいがあって生まれてきた子どもは、お母さんを幸せにできないかというと、そうではないことは、すでにお話ししました。つまり、「子どもがどういう状態であれ、どんなことをしても、幸せを感じられるお母さん」が幸せなお母さんなのです。こうだったら幸せという条件が付いた途端に、その幸せはもろく崩れやすいものになってしまいます。子どもは、そんな幸せを求めているのではありません。

 前述の未来見基さんの長女ソフィアさんが語った言葉です。お腹の赤ちゃんに「愛してる」と言ってもそれほどうれしくはないそうです。そこで、「どうしたらお腹の赤ちゃんに愛が伝わるの?」と聞いたところ、「お父さんとお母さんとお兄ちゃんが楽しそうに話をして、ピンク色のオーラに包まれたら愛を感じる」と言うのです。

 言葉で「愛してる」と言わなくても心が楽しく愛で満たされていると、子どもに愛が伝わるらしいのです。

 いつも心を愛で満たすこと、楽しく生きていること、それが子どもに愛を伝えるひとつの方法のようです。

 <本連載は今回で最終回となります。ここまでお読みいただきありがとうございました。続きはぜひ書籍でお楽しみください。>

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著者

池川 明

1954年東京生まれ。帝京大学医学部大学院修了。医学博士。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年に池川クリニックを開設。胎内記憶・誕生記憶について研究を進める産婦人科医としてマスコミ等に取り上げられることが多く、講演などでも活躍中。母と子の立場に立った医療を目指している。著書に『おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと』『ママのおなかをえらんできたよ。』(以上、二見書房)『笑うお産』(KADOKAWA)など多数。

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