第6回
ハローワークの求人票で唯一手書きの部分と、その意外な重要性
2018.06.11更新
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ハローワークの求人票で唯一手書きの部分と、その意外な重要性
ハローワークの求人票で唯一手書きのまま掲載される部分をご存知ですか? それは、求人票裏面の地図です。具体的には「事業所地図登録シート(図2-7)」に記載する、就業場所や選考場所を登録する部分となります。
自社で作製した地図であればコピー用紙等に印刷してそのまま使用できますが、そうでなければ著作権法に違反することになりますので、Googleやゼンリン、道路地図等の地図製作業者の地図をコピーして使用することはできません。ということは、多くは手書きで地図を描くことになると思います。では、なぜここが意外に重要なのかといいますと、この手書きの地図を見て応募するのをやめた、という求職者に私自身がハローワークの窓口で何人も会ってきたからです。
図2-7 求人票の裏面(事業所地図登録シート)
出典:ハローワーク
どうして手書きの地図ぐらいで応募するのをやめてしまうことがあるのか、疑問に思われるかもしれませんが、求人側も逆の立場で同じことをしている場合があります。
それは、応募者の手書きの履歴書です。「字は性格を表す」と言われるように、筆跡が人となりを判断する助けになると考える企業であれば、手書きの履歴書の提出を求めて、それを採否の判断材料の1つとしていることでしょう。
常識のある人か、丁寧な仕事をする人かどうか、真剣な思いで応募してきた人かどうか、履歴書の文面や見栄えから読み取ろうとするはずです。
求人票の中身はもちろんですが、手書きの地図を雑に描いていると、求職者から「選別」されてしまっているかもしれません。
余談になりますが、私の妻が職探しをしているときに、私がこの会社がいいんじゃないかとすすめた求人票に対して、「地図が汚くて、なんとなく嫌」と言われたことも強く印象に残っています。女性は感覚的ということもありますが、こういったひとつひとつの細かいところでの減点を防ぐことの重要性を、教えられた気がします。
この本の構成
はじめに
第1章 ハローワークだからこそ、欲しい人材は採用できる
第2章 初めてハローワークで求人を出す人のための基礎知識
第3章 無料でここまでできる!ハローワーク求人の仕組み
第4章 欲しい人材を引き寄せるハローワーク求人票の書き方
第5章 ハローワーク採用の絶対法則
第6章 他社と圧倒的微差を作る13のポイント
おわりに
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