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論語 全文完全対照版 野中根太郎

第112回

301話~303話

2017.01.05更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

301 友人への忠告は、やり過ぎてもいけない


【現代語訳】

子貢(しこう)が友人とのつき合い方をたずねた。孔子先生は言われた。「友に過ちがあれば、まごころを尽くしてそれを正してやるべきだ。しかし、相手が忠告を聞かなければ、止めて様子を見るようにするとよい。あまりしつこく言うと、かえって自分の恥辱を招くことになる」。


【読み下し文】

子貢(しこう)、友(とも)を問(と)う。子(し)曰(いわ)く、忠告(ちゅうこく)して善(よ)く之(これ)を道(みちび)く。可(き)かれざれば則(すなわ)ち止(や)む。自(みずか)ら辱(はずかし)めらるる無(な)かれ。


【原文】

子貢問友、子曰、忠吿而善衜之、不可則止、無自辱焉、


302 学び合える友は仁を伸ばす


【現代語訳】

曾子(そうし)は言った。「君子は文(詩、書、礼、学)を学ぶことで友(とも)づき合いをし、その友だちとの交流、勉強会を通して仁(徳の成長)を図る」。


【読み下し文】

曾子(そうし)曰(いわ)く、君子(くんし)は文(ぶん)を以(もっ)て友(とも)を会(かい)し、友(とも)を以(もっ)て仁(じん)を輔(たす)く(※)。


(※)仁を輔く……自分の仁徳修養の助けとする。学習院大学の学友組織「輔仁会」はここからきている。そもそも学習院の名は、論語の最初の文章からのものである。


【原文】

曾子曰、君子以文會友、以友輔仁、


子路(しろ)第十三


303 政治には、国民のためにやるべきことを根気よく続ける姿勢が必要だ


【現代語訳】

子路が政治をやる時の注意点をたずねた。孔子先生は言われた。「国民に率先して自分がやるべきことをやる。そして、国民をいたわることだ」。子路は、もう少し教えてくださいと頼んだ。

すると先生は言われた。「今言ったことをあきずに根気よく続けることだ」。


【読み下し文】

子路(しろ)、政(まつりごと)を問(と)う。子(し)曰(いわ)く、之(これ)に先(さき)んじ、之(これ)を労(ろう)す(※)。益(えき)を請(こ)う。曰(いわ)く、倦(う)むこと無(な)かれ。


(※)之を労す……国民をいたわる政治をすること。


【原文】

子路問政、子曰、先之勞之、請益、曰、無倦、


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。海外に進出し、日本および日本人が外国人から尊敬され、その文化が絶賛されているという実感を得たことをきっかけに、日本人に影響を与えつづけてきた古典の研究を更に深掘りし、出版企画を行うようになる。近年では古典を題材にした著作の企画・プロデュースを手がけ、様々な著者とタイアップして数々のベストセラーを世に送り出している。著書に『超訳 孫子の兵法』『吉田松陰の名言100-変わる力 変える力のつくり方』(共にアイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術-相手の心を動かす「義」の思考方法』『全文完全対照版 論語コンプリート 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文』『全文完全対照版 孫子コンプリート 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文』(共に誠文堂新光社)などがある。

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