第5回
お金が貯まらないのはあなたが「いい人」だから!
2019.12.18更新
著書累計90万部超にして、はじめての漫画「お金」入門書刊行記念! 「節約しているのになぜかお金が貯まらない」と思っている人に向けて、【ドS】指令によって短期間で結果を出し、さらにそれを継続するメソッドを伝授する本『甘え体質をたたき直す! お金の【ドSレッスン】』の厳選コンテンツを特別公開!
「目次」はこちら
「毎月、同じことにお金を使っているわけでもないのに、給料前になると、決まって通帳の残高がゼロになるのは、どうしてなんでしょうか? 気がつくと、無くなっている感じです。考えてみると、不思議なんです」
「人間の脳というのは面白いもので、無意識に、自分の給料に合うように、きれいに使い切ろうとするんだ。給料の3日前に2万円残っていても、何かを買い足したりして、ゼロに近づけてしまう。この頭のなかのスーパーコンピューターは、親の常識がもとになっている可能性もあるんだ」
「そうなんですか?」
「お金とのつき合い方は、学校では一切教えてくれない。もちろん、会社の上司や先輩が教えてくれるわけでもない。一方、親のお金の使い方は、ずっと身近に見ているため、それを真似しようとする傾向にあるんだよ。しかし、これが非常識を生むことになりかねないんだ」
「時代によって、お金のつき合い方は変わるものだからですか?」
「そのとおり。給与が右肩上がりで増え続けた君たちの親の世代は、ある程度、散財しても、何とかなったものなんだ。しかし、今の時代に同じことをしていたら、お金なんて貯まるはずもないんだ」
「メディアなどで『今年の流行はこうだ』と発信されたとき、どう反応するかな?」
「私は『ええー、そうなんだ!』と食いついちゃいます。そして、すぐにその流行にのっちゃいます」
「「僕も20代の頃は、そうだった。でも今は、まったく関心がない。じつは、その反応の仕方によって、お金が貯まる人か、貯まらない人かの区別がつくんだ」
「そうなんですか?」
「流行にすぐのる人は、性格的に素直で『いい人』なんだ。だから、みんなから好かれるんだけど、その反面、お金がいくらあっても貯まらない傾向が強いんだよ」
「僕もそうなんですけど、すぐ流行にお金を使ってしまうからですね」
「そのとおり。一方、お金が貯まる人は、『そんなのメディアが言っていること』と、一度距離を置こうとする。そうして冷静な気持ちで『本当に自分に必要か』を吟味して、買うか買わないかの判断を下すんだ。ある意味で、わがままな性格といえる」
「ムダ遣いをしないから、お金は貯まっていくんですね」
「そう。流行にすぐのる人は、みんなと一緒であることが安心という側面もある」
「確かに。他人と違うと不安を覚えてしまいます」
「その結果、『みんなが持っているから』ということだけで、お金を使ってしまう。これでは貯まるはずもないんだ」
【単行本好評発売中!】
この本を購入する
感想を書く