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第3回

フィガロの結婚

2018.05.08更新

読了時間

【 この連載は… 】「フィガロの結婚」「トゥーランドット」「椿姫」「トリスタンとイゾルデ」などなど……。オペラには、女と男の愛、騙し騙され合いの駆け引き、生死を賭けた戦い…などなど、人間のドラマが色濃く描かれています。本連載では『マンガでわかる「オペラ」の見かた』単行本出版を記念して、書籍から厳選コンテンツを特別公開!
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ドイツの名作

『セビリャの理髪師』の続編。フィガロの結婚当日のドタバタ喜劇
フィガロの結婚

作曲:モーツァルト
原作:ピエール・オーギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェ『フィガロの結婚またはばかげた一日』
台本:ロレンツォ・ダ・ポンテ(イタリア語)
初演:1786年5月 ウィーン/ブルク劇場 構成:4幕/約3時間

天才モーツァルトによるイタリア語で語られる喜歌劇

フランスの劇作家ボーマルシェの喜劇3部作『セビリャの理髪師』『フィガロの結婚』『罪ある母』の第2作のオペラ化。すでに第1作はオペラ化されて人気作品となっていて、後にロッシーニも作曲して成功しています。当時のウィーンでは、ドイツの作品よりも圧倒的にイタリア・オペラが人気があり、そのなかでも喜劇が特に好まれました。この作品も「イタリア語のジングシュピール」と題されて上演されています。ジングシュピールとはドイツの大衆演劇のことです。『セビリャの理髪師』で伯爵とロジーナ、現伯爵夫人との縁結びに貢献した理髪師のフィガロは、今は伯爵の家来となっています。彼と伯爵家の女中スザンナとの結婚当日のお話です。

幕前の序曲は、18世紀オペラの代表作品で、しばしば単独でも演奏されます。最も有名なアリアはフィガロが歌う「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」。軍隊生活を行進曲風に歌います。それと小姓ケルビーノが歌う「恋とはどんなものかを」。

多彩な筋に笑いが満載な作品です。そしてモーツァルトらしい、軽やかで生命力溢れる音楽が詰まったこの作品は非常に人気が高いオペラです。

作曲家 モーツァルト 音楽界きっての天才作曲家

プロフィール

生名:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
誕生日:1756 年1 月27 日
出身地:オーストリア/ザルツブルク
死没:1791 年12 月5 日

主なオペラ作品

・イドメネオ(1781年 ミュンヘン)
・後宮からの誘拐(1782年 ウィーン)
・フィガロの結婚(1786年 ウィーン)
・ドン・ジョヴァンニ(1787年 プラハ)
・コシ・ファン・トゥッテ(1790年 ウィーン)
・魔笛(1791年 ウィーン)
・皇帝ティートのの慈悲(1791年 プラハ)

音楽全てのジャンルを網羅した膨大な作品群

ハイドン、ベートーヴェンと並んで18世紀ドイツ、オーストリアを代表する大巨匠作曲家の一人。
早くからその天才性を表し、13歳で宮廷音楽になりました。晩年の4年間は神聖ローマ帝国皇室宮廷作曲家になります。
作品総数は900曲以上で、あらゆるジャンルに及びます。オペラ、宗教音楽、歌曲、交響曲、協奏曲、室内楽等々。その膨大な数の作品を認識するには、音楽家ルードヴィヒ・フォン・ケッヘルが分類した目録に付けられたケッヘル番号に頼るしかありません。
5大オペラといわれる、大人気作品を残しています。

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著者

著者:小畑恒夫 イラスト:ヤギワタル

小畑 恒夫:昭和音楽大学教授、日本ヴェルディ協会理事、日本ロッシーニ協会運営委員。東京藝術大学卒業。オペラと声楽を中心に教育、研究、評論、啓蒙活動を行う。音楽専門誌での批評活動、オペラ公演のプログラムやCD解説の執筆、オペラ講座・放送などでも活躍。著書に『ヴェルディのプリマ・ドンナたち』(水曜社)『ヴェルディ 作曲家・人と作品』(音楽之友社)、共著に『オペラ・キャラクター解読辞典』(音楽之友社)、訳書に『ロッシーニ 仮面の男』(音楽之友社)『評伝ヴェルディ』(草思社)など多数。

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