第1回
終末期・認知症・難病の、 大切な人に寄り添う 介護・ケア特集
2018.10.04更新
大切な家族に介護・ケアが必要になった時、生活は激変します。いくつもの壁が立ちふさがり、先が見えない日々に、不安を感じる事も多いでしょう。
よみもの.comに連載した「終末期」「認知症」それぞれのケアの達人たちに、より良い介護・ケアのヒントをもらいましょう!また、「難病」患者の当事者から、「ケアを受ける側」としての意見もご紹介します。
「終末期」のケア
自然の摂理にまかせたら、人は苦しまず、安らかに息を引き取ることができます。その人自身の持っている生命力に寄り添いながら自然なかたちで迎える死、それが、「平穏死」です。終末期に必要なのは、「キュア」より「ケア」です。中でも大事なのが、心のお世話、心を支えること。老いて、人はどう人生の幕を下ろすべきか。「平穏死」提唱者が考察します。
「認知症」のケア
ユマニチュードは、フランスで生まれ、その効果の高さから「まるで魔法」と称される介護技法です。ユマニチュードの哲学では、ケアをするときに「人とは何だろう」と考え続けます。人は、そこに一緒にいる誰かに『あなたは人間ですよ』と認められることによって、人として存在することができるのです。「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱を軸にした「技術」で、相手を尊重したケアを実現します。
「難病」のケア
指定難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)は、意識や五感は正常のまま身体が動かなくなり、やがて呼吸困難を引き起こす病気です。延命をするには気管切開をするしかありませんが、現在の日本では選択しない患者が多いのが実情です。そんな状況のなか、本書著者の武藤氏は、ALSと共に生きるモデルケースとして気管切開を宣言しました。障がいのあるなしに関わらず、その人らしく生きる方法を、本書で提案します。
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