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第8回

お金が貯まる人は、記録をつけている

2020.01.15更新

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「お金を貯めるには、目標を設定することも大事だけど、もう一つ、必ず行うべきことがあるんだ。それは、自分の使ったお金の『記録』をつけることだ。そうすれば、自分がどのようにお金を使っているのかを把握できるようになる」


「記憶に頼ってはいけないのですね」


「人間の記憶なんて、まったくあてにならない。3日たてば、何にお金を使ったかなんて、忘れてしまうものなんだ」


「確かに! 記録を取ることで、どんな変化が起こるものなんですか?」

「まずは、自分の消費行動が把握できるようになる。例えば、1日に缶コーヒーを何本買っているか、はっきりわかるようになるんだ。あるいは1か月に何回飲みに出掛けているのかもわかる。自分の行動は、記憶だけに頼っていると、把握することは難しいんだ」

「そうやって記録をつけていくと、何だか節約体質になりそうです」

「いいところに気づいたね。記録をつけることで、お金の使い方を客観的に見ることができるようになるんだ。その結果、ごく自然に『スタバに行く回数が多すぎる』といった振り返りをするようになる。実際に、行動を抑制するようになるケースもある。節約体質になれば、お金を貯めようとしたとき、ストレスを感じにくくなる。だから、まずは節約体質になることをめざそう」



「それでは実際に、使ったお金の記録をつけていこう。そこで必要になるのが『お金のノート』だ」

「市販の家計簿を用意するのですね?」

「いや家計簿は使ってはいけない。書く項目が多すぎて、途中で挫折してしまうよ」

「ハイ。三日坊主で終わる自信があります」

「もっとシンプルなものでいいんだよ。まずは節約体質になることが目標だから、支出額をざっくり把握できれば、それでいい。用意するのは、ノート1冊だ」

「ごく普通の大学ノートでいいんですね!!」

「OKだよ。まずノートに日付を書こう。そしてお金を使ったら、そのつど買った品物と金額を記入していく。ただそれだけでいいんだ。なお、家賃や水道・光熱費、携帯電話の料金なども漏らさないこと。支出はすべて書き出して、最後に1日の合計金額を書いておく」

「面倒な仕分けは必要ないんですか?」

「あくまでも自分が買ったものと金額をざっくり把握することが目的だから、いちいち仕分けはしないでいい。また1円単位までこまかく記入する必要もない。クレジットカードで支払った場合は、引き落とし日ではなく、買い物をした日に記入しよう。1〜2か月間、『お金のノート』の記入を続けよう。その頃には、節約体質になっているはずだ」

まずはノートを用意し、日付を書き、その日に買った「品物」と「値段」を書いていく。


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著者

田口 智隆

株式会社ファイナンシャルインディペンデンス代表取締役。28歳のときに自己破産寸前まで膨らんだ借金を徹底した節約と資産運用によりわずか2年で完済。その後は「収入の複線化」「コア・サテライト投資」で資産を拡大。34歳のときにお金に不自由しない状態「お金のストレスフリー」を実現し、2007年に株式会社ファイナンシャルインディペンデンスを設立する。「金融機関の代理人ではなく、お客様の代理人」を基本理念に特定の金融機関に属さないからこそできる、公正で中立な「お金」の「セカンドオピニオンサービス」を行う。保険料の削減、積立投資による資産運用、収入の複線化など「お金」にまつわるお悩み相談・マネーカウンセリング受診者は現在までに1000人を超える。2009年には、実体験に基づくノウハウをまとめた処女作『28歳貯金ゼロから考えるお金のこと』を出版、5万部を超えるベストセラーとなり一躍注目を集め、その年から日本各地でスタートした「学校では教えてくれないお金の授業」の講演回数はこれまでに1000回以上となり、受講者は述べ50000人を超える。

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