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家族のためのユマニチュード その人らしさを取り戻す、優しい認知症ケア イヴ・ジネスト ロゼット・マレスコッティ 本田美和子

第6回

【認知症介護の本】ユマニチュードの技術1 見る(上)

2018.09.06更新

読了時間

ユマニチュードは、フランスで生まれ、その効果の高さから「まるで魔法」と称される介護技法です。ユマニチュードの哲学では、ケアをするときに「人とは何だろう」と考え続けます。人は、そこに一緒にいる誰かに『あなたは人間ですよ』と認められることによって、人として存在することができるのです。「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱を軸にした「技術」で、相手を尊重したケアを実現します。この連載では、ユマニチュードの考え方と具体的な実践方法を紹介します。
「目次」はこちら

ユマニチュードの技術1 見る

 この章では「あなたのことを大切に思っています」と相手がわかる形で伝えるためのユマニチュードの基本的な技術をご紹介します。

 まず、「見る」技術です。

 相手が認識している視野に正面から入っていないと、気がついてもらえません。突然現れると、まるで交差点で車が飛び出してきたようにびっくりさせてしまいます。
 認知症の人が認識している視野は私たちが想像しているよりも狭いものです。視野の外から声をかけても、誰かが自分のそばにいるとは気がつかず、言葉も認識していないことが多いのです。それを理解してコミュニケーションを取っていく必要があります。「私がここにいますよ」と伝えるために、まずは、正面から近づいて相手の視線をとらえます。

◆視野に入って話しかける

▲近いところから視野に入るとびっくりさせてしまいます。

▲横から話しかけても気づきません。

▲遠くから相手の視野に入ってゆっくり近づきます。

◆正面しか見えません

▲正面しか見えないので、横から話しかけても聞こえません。

▲上から話しかけても気づきません。

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著者

イヴ・ジネスト/ ロゼット・マレスコッティ/本田美和子

【イヴ・ジネスト】ジネスト‐マレスコッティ研究所長。トゥールーズ大学卒業。体育学の教師で、1979年にフランス国民教育・高等教育・研究省から病院職員教育担当者として派遣され、病院職員の腰痛対策に取り組んだことを契機に、看護・介護の分野に関わることとなった。【ロゼット・マレスコッティ】ジネスト‐マレスコッティ研究所副所長。SASユマニチュード代表。リモージュ大学卒業。体育学の教師で、1979年にフランス国民教育・高等教育・研究省から病院職員教育担当者として派遣され、病院職員の腰痛対策に取り組んだことを契機に、看護・介護の分野に関わることとなった。【本田美和子(ほんだ・みわこ)】国立病院機構東京医療センター総合内科医長/医療経営情報・高齢者ケア研究室長。1993年筑波大学医学専門学群卒業。内科医。国立東京第二病院にて初期研修後、亀田総合病院等を経て米国トマス・ジェファソン大学内科、コーネル大学老年医学科でトレーニングを受ける。その後、国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センターを経て2011年より現職。

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