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よみものどっとこむ

胎内記憶でわかった こどももママも幸せになる子育て 産婦人科医 池川明

第15回

「お母さんの役に立つ」が子どもの最初のミッション

2017.11.09更新

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【 この連載は… 】 人間の神秘「胎内記憶」から子育てを考える。胎内記憶研究の第一人者の医師がたどり着いた境地とは? 親の論理ではなく「子どもの本音」に耳を傾けた、子どもの「才能=生きる力」を強くする胎教法と育児法を紹介。

 胎内記憶をもつ子どもたちがよく言うのは、「人の役に立ちたい」ということです。そして、役に立ちたい人の一番に上がってくるのは、もちろんお母さんです。

 自分が役に立てる人という基準でお母さんを選ぶ子もたくさんいます。

「嫌なことがたくさんあった人、つらいことがたくさんあった人のところに、喜ばせに来た」

 と言う子がいます。

 親の愛を感じることができず、心が傷ついたまま大人になる人はたくさんいます。そういう人がお母さんになるときには、「自分の母親のようにはなりたくない。絶対にならない」と、心に固く誓っていることもまれではありません。しかし、実際に赤ちゃんが生まれると、どうやって愛せばいいのかわからないということがよくあります。それは、お母さん本人にとってはつらくて苦しいことです。

 雲の上にいる丸い光の玉(すなわち神さまの分け御霊=私たちには皆、神さまが宿っているのです)は、自分がお腹に宿ることで、そして子どもとして生まれることで、そういう人を喜ばせてあげたいと考えるのです。親との関係でつらい思いをしたお母さんは、お腹に宿った赤ちゃんがどんな気持ちでやってきてくれたのか、それを感じてみてください。お腹の中で、お母さんを元気づけ、慰め、喜ばせるために、いろいろなことをやっています。トントンとノックがあれば、「この子は私を喜ばせようとしてくれているのね」と思ってください。生まれてからも、さまざまな表情を見せてくれます。すべて、お母さんに生きることのすばらしさに気づいてほしいと思って、ときには泣き、ときには微笑み、毎日のようにたくさんの刺激をプレゼントしているのです。

 こんなことを言う子もいます。

「お母さんが喜ぶものをもっていきたい。山とか行って、おいしい木の実があったらもってきたりとか。畑だったら野菜とか」

 あっちの世界にも、木の実とか野菜があるらしいのですが、彼らは、一生懸命に、お母さんが何を喜ぶかを考えていて、それをもっていこうとしているのです。

「お母さんが泣いていて寂しそうだったから、ぼくが来たら笑ってくれると思ったの」

 と、泣かせることを言う子もいます。

 親の愛に心が満たされていないと思っている人は、きっと、自分にも赤ちゃんを産んで育てられるのだろうかと、不安を感じていることでしょう。しかし、赤ちゃんは、お母さんのお腹に宿る前から、お母さんを喜ばせたくてたまらないのです。不安を感じるよりも、まずは、どんなささいなことでもいいので、喜んであげてください。それも、できれば大げさに。そうすると、赤ちゃんはとてもうれしくなります。幸せになります。そうすると、もっとお母さんを喜ばせたいと思って、いろんなことをやってくれます。そういう関係が結べれば、お母さんにトラウマがあったとしても、自然に消えていき、すてきな子育てができるようになります。

 お母さんを喜ばせたい! そういう赤ちゃんの気持ちを感じ取れるようになっていただければと思います。

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著者

池川 明

1954年東京生まれ。帝京大学医学部大学院修了。医学博士。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年に池川クリニックを開設。胎内記憶・誕生記憶について研究を進める産婦人科医としてマスコミ等に取り上げられることが多く、講演などでも活躍中。母と子の立場に立った医療を目指している。著書に『おぼえているよ。ママのおなかにいたときのこと』『ママのおなかをえらんできたよ。』(以上、二見書房)『笑うお産』(KADOKAWA)など多数。

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