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よみものどっとこむ

第150回

391話~393話

2017.03.01更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

391 優秀な人を推せんするのも上の位の者の務めである


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「魯(ろ)の大夫・臧文仲(ぞうぶんちゅう)は、給料どろぼうのような人だ。なぜなら柳下恵(りゅうかけい)(※)という優れた人を知りながら、これを推せんして一緒に仕えなかったのだから」。


(※)柳下恵……魯の大夫。姓は展(てん)、名は獲(かく)、字は禽(きん)。柳下は封地の名で、恵は諡(おくりな)。柳下恵として有名。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、臧文仲(ぞうぶんちゅう)は其(そ)れ位(くらい)を窃(ぬす)む者(もの)(※)か。柳下恵(りゅうかけい)の賢(けん)なるを知(し)りて、与(とも)に立(た)たざるなり。


(※)位を窃む者……その位にふさわしくない、価値のない者。


【原文】

子曰、臧文仲其竊位者與、知柳下惠之賢、而不與立也、


392 自分に厳しく他人に優しく


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「自分を厚く責め、深く反省して、人を責めることが薄く、寛大であれば、人をうらむこともなく、人からうらまれることもなくなるものだ」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、躬(み)自(みず)から厚(あつ)くして、薄(うす)く人(ひと)を責(せ)むれば、則(すなわ)ち怨(うら)みに遠(とお)ざかる。


【原文】

子曰、躬自厚、而薄責於人、則遠怨矣、


393 問題意識のない者は教えようがない


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「『これをどうしたらいいだろう、これをどうしたらいいだろう』と言わず、問題意識を持たない者は、私としても教え導きようがない」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、之(これ)を如何(いかん)、之(これ)を如何(いかん)と曰(い)わざる者(もの)は、吾(われ)之(これ)を如何(いかん)ともする末(な)きのみ。


【原文】

子曰、不曰如之何如之何者、吾末如之何也已矣、


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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