Facebook
Twitter
RSS

よみものどっとこむ

第42回

117話~119話

2016.09.20更新

読了時間

117 志を言って(言志して)、自分の方向性を明確にしておく


【現代語訳】

顔(がん)淵(えん)(顔回)と季(き)路(ろ)(子路)が孔子先生の近くでくつろいでいる時、先生は言われた。「どうだろう、お前たちの志を言ってみないか」。

そこでまず、子路が言った。「私は、車や馬、上等な衣服を友だちと共有し、それがぼろぼろになるまで使われてもうらまない人間になりたいです」。

次に顔淵が言った。「善いことをしても自慢せず、嫌なことは人におしつけず自らやる人間になりたいです」。

子路は言った。「先生の志をお聞かせできませんか」。

先生は言われた。「老人を安心させ、友人とは信じ合い、若い人にはなつかれるようにしたい」。


【読み下し文】

顔(がん)淵(えん)、季路(きろ)待(じ)す。子(し)曰(いわ)く、盍(な)んぞ各々(それぞれ)爾(なんじ)が志(こころざし)を言(い)わざる。子(し)路(ろ)曰(いわ)く、願(ねが)わくは車馬(しゃば)衣裘(いきゅう)を、朋友(ほうゆう)と共(とも)にし、これを敝(やぶ)りて憾(うら)むなからん。顔(がん)淵(えん)曰(いわ)く、願(ねが)わくは善(ぜん)に伐(ほこ)ることなく、労(ろう)を施(ほどこ)すことなからん。子(し)路(ろ)曰(いわ)く、願(ねが)わくは子(し)の志(こころざし)を聞(き)かん。子(し)曰(いわ)く、老者(ろうしゃ)はこれを安(やす)んじ、朋友(ほうゆう)はこれを信(しん)じ、少者(しょうしゃ)はこれを懐(なつ)けん。


【原文】

顏淵季路侍、子曰、盍各言爾志、子路曰、願車馬衣輕裘、與朋友共、敝之而無憾、顏淵曰、願無伐善、無施勞、子路曰、願聞子之志、子曰、老者安之、朋友信之、少者懷之、


118 自分の過ちをに自分で気づき、変える人が多い世の中にしたい


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「どうしようもなく悔しいことだなあ。私は自分の過ちによく気づき、反省して改めることをしない人が多い今の世の中がもどかしい」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、已(や)んぬるかな。吾(わ)れは未(いま)だ能(よ)く其(そ)の過(あやま)ちを見(み)て内(うち)に自(みずか)ら訟(せ)む者(もの)を見(み)ざるなり。


【原文】

子曰、已矣乎、吾未見能見其過、而内自訟者也、


119 学問・勉強に励んで世の中に貢献したい


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「家が十戸ばかりの小さな村でも、私ぐらいの忠信(まごころ)のある人はいるだろう。しかし、私ほどの勉強好きはいないようだ。学問・勉強に励んで世の中に貢献することこそが、我が孔子集団の意義と覚悟であることを忘れまい」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、十室(じゅっしつ)の邑(ゆう)に、必(かなら)ずや忠信(ちゅうしん)の丘(きゅう)の如(ごと)き者(もの)あらん。丘(きゅう)の学(がく)を好(この)むに如(し)かざるなり。


【原文】

子曰、十室之邑、必有忠信如丘者焉、不如丘之好學也、

シェア

Share

感想を書く感想を書く

※コメントは承認制となっておりますので、反映されるまでに時間がかかります。

著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

矢印