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よみものどっとこむ

第100回

277話

2016.12.15更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

277 口でうまいことを言って本質をごまかすな


【現代語訳】

孔子の高弟・子路(しろ)が季氏の執事をしている時、後輩弟子の子羔(※)を季氏の領地である費(ひ)の代官に推挙したいと申し出た。これに対し先生は、「それはまだ勉強中のあの若者をだめにしてしまうことになる」と言われた。

これに対し子路は言った。「治める地域に人がいて、治めるべき土地もあります。何も書物を読むだけが学問ではなく、現実を通してでも学べるのではないでしょうか」。

先生は言われた。「これだから口でうまいことを言って本質から目をそらそうとする人間は嫌いなのだ」。


(※)子羔……孔子の門人。高柴(こうさい)の字。270話参照。


【読み下し文】

子路(しろ)、子羔(しこう)をして費(ひ)の宰(さい)為(な)らしむ。子(し)曰(いわ)く、夫(か)の人(ひと)の子(こ)を賊(そこな)わん、と。子路(しろ)曰(いわ)く、民人(みんじん)有(あ)り、社稷(※)有(あ)り、何(なん)ぞ必(かなら)ずしも書(しょ)を読(よ)みて、然(しか)る後(のち)に学(がく)を為(な)さん。子(し)曰(いわ)く、是(こ)の故(ゆえ)に夫(か)の佞者(ねいじゃ)(※)を悪(にく)む。


(※)社稷……国家。

(※)佞者……口のうまい者。


【原文】

子路使子羔爲費宰、子曰、賊夫人之子、子路曰、有民人焉、有社稷焉、何必讀書、然後爲學、子曰、是故惡夫佞者、


*278話が長文のため、今回は1話のみの掲載となります。


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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