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よみものどっとこむ

第117回

315話~316話

2017.01.13更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

315 政治は自分の身を正すことから始まる


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「もし自分の行いを正しくすることができるなら、政治の仕事をすることもできるだろう。もし、自分の行いを正しくすることができないならば、人を正すこと、すなわち政治の仕事はできないだろう」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、苟(いやし)くも其(そ)の身(み)を正(ただ)しくせば、政(まつりごと)に従(したが)うに於(お)いて何(なに)か有(あ)らん。其(そ)の身(み)を正(ただ)しくするに能(あた)わずんば、如何(いかん)ぞ人(ひと)を正(ただ)さん。


【原文】

子曰、苟正其身矣、於從政乎何有、不能正其身、如正人何、


316 政治は、公的なものであり、私的なところで決めてはならない


【現代語訳】

魯の大夫・季氏の家老であった冉有(ぜんゆう)は、季氏の仕事場から退出してきた。孔子先生は言われた。「どうしてこんなに遅くなったのか」。

冉有は答えて言った。「政治向きの用事がありました」。

先生は言われた。「それは季氏の私事の仕事であろう。もし、魯国の政治向きのことであれば、現在の私は大夫の地位にはないが、政治のことについては相談があるはずだ」。


【読み下し文】

冉子(ぜんし) 、朝(ちょう)(※)より退(しりぞ)く。子(し)曰(いわ)く、何(なん)ぞ晏(おそ)きや。対(こた)えて曰(いわ)く、政(まつりごと)(※)有(あ)りき。子(し)曰(いわ)く、其(そ)れ事(こと)(※)ならん。如(も)し政(まつりごと)有(あ)らば、吾(われ)を以(もっ)てせずと雖(いえど)も、吾(われ)其(そ)れ之(これ)に与(あずか)り聞(き)かん。


(※)朝……朝廷。

(※)政……ここでは魯の国の政治を指す。

(※)事……私事。ここで孔子が「事」と言ったのは、冉有が「政(公的な政治向きの仕事)」と言ったのに対し、私事の仕事をいう。


【原文】

冉子退朝、子曰、何晏也、對曰、有政、子曰、其事也、如有政、雖不吾以、吾其與聞之、


*317話が長文のため、今回は2話のみの掲載となります。


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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