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よみものどっとこむ

第131回

347話~348話

2017.02.02更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

347 言行一致が筋である


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「魯の大夫・臧武仲(ぞうぶちゅう)は、他の大夫からのざん言によって罪を問われ、領地の防(ぼう)(※)から出ていったが、その後戻って、自分の後継者を立てることを魯の君主に要求した。この要求は強要ではなく懇願のようだが、私はそれを信じることができない(形はそうでも、聞き入れられなければ、反抗するとの態度が見え見えだったから)」。


(※)防……臧武仲の領地。臧武仲は345話にあるように、知恵者として知られていたが、孟孫のためにざん言されて、領地の防から出ていった。しかし、領地に戻り自分は君を害するつもりはないとして、兄の臧為を立てることを条件として自らは斉に亡命した。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、臧武仲(ぞうぶちゅう)は防(ぼう)を以(もっ)て後(のち)を為(な)すことを魯(ろ)に求(もと)めたり。君(きみ)を要(よう)(※)せずと曰(い)うと雖(いえど)も、吾(われ)は信(しん)ぜざるなり。


(※)要……無理に望むこと。強要。


【原文】

子曰、臧武仲以防求爲後於魯、雖曰不要君、吾不信也、


348 正道によりつつ、覇者をめざすのがいい


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「晋の文公(※)も斉の桓公(かんこう)(※)も、春秋時代の覇者で、諸侯の盟主となり、周の天子を助けた。文公は謀略が多く正道によらなかったが、桓公は正道に従いつつ覇者となった」。


(※)文公……名は重耳。十九年間国外に逃亡した後、本国に戻って天下の覇者となる。小説の題材ともなる。

(※)桓公……名は小白。管仲を宰相とし、覇者となった。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、晋(しん)の文公(ぶんこう)は譎(きつ)(※)にして正(せい)ならず。斉(せい)の桓公(かんこう)は正(せい)にして譎(きつ)ならず。


(※)譎……謀りごと。権謀術数。謀略。


【原文】

子曰、晉文公譎而不正、齊桓公正而不譎、


*347話が長文のため、今回は2話のみの掲載となります。


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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