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よみものどっとこむ

第189回

476話~478話

2017.04.26更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

476 「博学」「篤志」「切問」「近思」で仁をめざす


【現代語訳】

子夏は言った。「仁を志す者は、博く学ばなくてはならない。そして、それを実行する志を篤く持つべきである。また、学ぶにあたって疑問が生じたなら、熱心に師と友に問い、理解に努めなければならない。さらに、いたずらに高遠な理想のみを追うのではなく、身近な実際問題を解決するために考え抜くようにしたい。この「博学」「篤志」「切問」「近思」は、それがただちに仁とは言えないが、仁に達し得るものではある」。


【読み下し文】

子夏(しか)曰(いわ)く、博(ひろ)く学(まな)びて篤(あつ)く志(こころざ)し、切(せつ)に問(と)うて(※)近(ちか)く思(おも)う。仁(じん)、其(そ)の中(なか)に在(あ)り。


(※)切に問うて……熱心に問いただす。すぐに問う。


【原文】

子夏曰、愽學而篤志、切問而近思、仁在其中矣、


477 自分の本分に打ち込む


【現代語訳】

子夏は言った。「職人が役所の器物をつくる仕事場で仕事に打ち込むように、君子は一心不乱に学んでその道の完成にまい進すべきだ」。


【読み下し文】

子夏(しか)曰(いわ)く、百工(ひゃっこう)(※)は肆(し)(※)に居(お)りて以(もっ)て其(そ)の事(こと)を成(な)し、君子(くんし)は学(まな)びて以(もっ)てその道(みち)を致(いた)す。


(※)百工……種々の職人。

(※)肆……役所の器物をつくる仕事場。


【原文】

子夏曰、百工居肆以成其事、君子學以致其衜、


478 君子は言い訳しない


【現代語訳】

子夏は言った。「小人は過ちをすると、必ずあれこれと言い訳をする」。


【読み下し文】

子夏(しか)曰(いわ)く、小人(しょうじん)の過(あやま)ちや、必(かなら)ず文(かざ)(※)る。


(※)文……ここでの文は、表面を取り繕う、あれこれと言い訳をするの意。


【原文】

子夏曰、小人之過也必文、


(※注)……8話、229話、407話参照。上記三つの論語は、ともに「過ちを改める」のが君子と述べている。これに対し、この論語は過ちを改めない小人のことを述べている。



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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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