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よみものどっとこむ

第26回

72話~74話

2016.08.26更新

読了時間

72 真に正しく生きようとする者を見たことがない


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「私は仁を本当にめざしている人を見たことがない。不仁、すなわち不道徳をにくむ者も見たことがない。仁を好む者は。これ以上のことはない。にくむ者は仁の一種の人であろう。不仁の人の影響を我が身に影響させないからだ。一日でも仁をめざした者がいたとしたら、力が足りなくてできなかったなどというのはありえない。もしかしたらそういう者もいるかもしれないが、私はまだ見たことがない」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、我(われ)は未(いま)だに仁(じん)を好(この)む者(もの)、不仁(ふじん)を悪(にく)む者(もの)を見(み)ず。仁(じん)を好(この)む者(もの)は以(もっ)て之(これ)に尚(くわ)うるなし。不仁(ふじん)を悪(にく)む者(もの)は、其(そ)れ仁(じん)たるなり。不仁者(ふじんしゃ)をして其(そ)の身(み)に加(くわ)えしめざればなり。能(よ)く一日(いちにち)も其(そ)の力(ちから)に用(もち)うるあらんか。我(われ)は未(いま)だ力(ちから)の足(た)らざる者(もの)を見(み)ず。蓋(けだ)しこれあらんか、我(われ)は未(いま)だこれを見(み)ざるなり。


【原文】

子曰、我未見好仁者惡不仁者、好仁者無以尚之、惡不仁者其爲仁矣、不使不仁者加乎其身、有能一日用其力於仁矣乎、我未見力不足者、蓋有之乎、我未之見也、


73 人の性格、性質は過ちの仕方でわかる


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「人の過ちは、その人物のレベルに応じてなされる。過ちの仕方でその人物がどんなものかがよくわかる」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、人の過(あやま)ちや、各々(おのおの)其(そ)の党(とう)(※)においてす。過(あやま)ちを観(み)て、斯(ここ)に仁(じん)を知(し)る。


(※)各々其の党……たぐい。レベル。


【原文】

子曰、人之過也、各於其黨、觀過斯知仁矣、


74 志の実現に向かって倒れたのなら、それは本望である


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「朝に人の生き方、自分の生き方の正しい道がわかったなら、その日の夕方に死んでも思い残すことはない」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、朝(あさ)に道(みち)を聞(き)けば、夕(ゆう)に死(し)すとも可(か)なり。


【原文】

子曰、朝聞道、夕死可矣、

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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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