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よみものどっとこむ

第4回

7話~9話

2016.07.22更新

読了時間

7 学歴よりも実践こそ「学びの結果」である


【現代語訳】

子夏(※)は言った。「異性とのつき合いを好むのは人間として当たり前の姿ではあるが、それと同じようにいっしょうけんめいな気持になって父母に仕え、主君に仕えては一身を捧げ、友人と交わる時は言ったことを誠実に守るようにしたいものだ。そういう人であれば、たとえ学歴はなかろうが、これこそ本当に学んだ人であると私は言いたい」。


(※)子夏……孔子の門人。孔子より四十四歳年少。衛の人か(温国の人という説もある)。


【読み下し文】

子(し)夏(か)曰(いわ)く、賢(けん)を賢(けん)として色(いろ)に易(か)えよ。父母(ふぼ)に事(つか)えて能(よ)く其(そ)の力(とから)を竭(つく)し、君(きみ)に事(つか)えて能(よ)く其(そ)の身(み)を致(いた)し、朋友(ほうゆう)と交(まじ)わるに言(い)いて信(しん)あらば、未(いま)だ学(まな)ばずと日(い)うし雖(いえど)も、吾(われ)は必(かなら)ず之(これ)を学(まな)びたりと謂(い)わん。


【原文】

子夏曰、賢賢易色、事父母能竭其力、事君能致其身、與朋友交、言而有信、雖曰未學、吾必謂之學矣、


8 上に立つ人は、重厚で威厳ある人がいい


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「人の上に立つ者は、重厚で威厳がなければならない。卑屈な人となり、目先のことでころころ変わるようでは、人はついていけない。いつもあらゆることに学ぶ態度を忘れず、がんこ者にならないようにしたい。まごころと信義を第一にして人とつき合うべきで、自分に都合のいい人だけを友人とするのはよくない。もし自分に過ちがあることがわかり、それを素直に改めることができれば、すばらしいことだ」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、君子(くんし)、重(おも)からざれば則(すなわ)ち威(い)あらず。学(まな)べば則(すなわ)ち固(こ)ならず。忠信(ちゅうしん)を主(しゅ)とし、己(おの)れ如(し)かざる者(もの)を友(とも)とする無(な)かれ。過(あやま)ちては改(あらた)むるに憚(はば)かること勿(な)かれ。


【原文】

子曰、君子不重則不威、學則不固、主忠信、無友不如己者、過則勿憚改、


9 先祖を大切にする社会は健全である


【現代語訳】

曾子は言った。「人が亡くなった時には厚く葬り、また先祖を大切にすることが社会の風潮となれば、人々の徳(※)は厚くなり、社会もよくなるだろう」。


(※)徳……人に備わった道徳的な心構えや風格を指す。とくに自分以上に他人のことを配慮できる人柄を指す。


【読み下し文】

曾子(そうし)曰(いわ)く、終(お)わりを慎(つつ)しみ、遠(とお)きを追(お)えば、民(たみ)の徳(とく)、厚(あつ)きに帰(き)す。


【原文】

曾子曰、愼終追遠、民徳歸厚矣、

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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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