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よみものどっとこむ

第55回

154話~156話

2016.10.11更新

読了時間

154 学ぶ意欲を持ってきた者は必ず教える


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「私は入門、入学の手続を踏んだ学ぶ意欲がある人は必ず教えることにしている」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、束(そく)脩(しゅう)(※)を行(おこな)う以上(いじょう)は、吾(わ)れ未(いま)だ嘗(かつ)て誨(おし)うるなくんばあらんず。


(※)束脩……もともとは干した肉を十本束にしたものを指し、師への贈り物であった。後に入学、入門の礼、手続きを行うことを意味するようになる。


【原文】

子曰、自行束脩以上、吾未嘗無誨焉、


155 やる気のない者を教えることはできない


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「自分から発憤(はっぷん)して学ぼうとしない者には教えない。言いたいことはそこまできているのに、うまく言えないほどまでに、苦心している者でないと導くことはしない。一隈を持ち上げてみせると、他の三つの隈のことを進んで学びわかろうとしない者には続けて教えない」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、憤(いきどお)らざれば啓(けい)せず、、悱(ひ)(※)せざれば発(はっ)せず。一隅(いちぐう)を挙(あ)げて(※)これを示(しめ)し、三遇(さんぐう)を以(もっ)て反(かえ)されざれば、則(すなわ)ち復(ま)たせざるなり。


(※)悱……言おうとしてうまく言えなくて口ごもること。

(※)一隅を挙げて……四角なものの一隅をあげて示すこと。一部を教えること。


【原文】

子曰、不憤不啓、不悱不發、擧一隅而示之、不以三隅反、則吾不復也、


156 日ごろから人の気持に心から思いやる行動をとる


【現代語訳】

孔子先生は喪中(もちゅう)の人と同席した時、食事を腹一杯食べたりはしなかった。また、先生は喪式や法事に行って悲しまれた日は、決して歌など歌われなかった。


【読み下し文】

子(し)は喪(も)ある者(もの)の側(かたわら)に食(しょく)するには、未(いま)だ嘗(かっ)て飽(あ)かざるなり。子(し)、是(こ)の日(ひ)において哭(こく)(※)すれば、則(すなわ)ち歌(うた)わず。


(※)哭……大声をあげて泣くこと。


【原文】

子食於有喪者之側、未嘗飽也、子於是日也哭、則不歌、

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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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