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よみものどっとこむ

第78回

218話~220話

2016.11.14更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

218 住めば都。自分次第でもいいところになっていく


【現代語訳】

孔子先生が東方の夷狄(いてき)の国(文化の遅れた国)に住みたいと言われたことがある。これを聞いたある人が、「そこは野蛮で下卑なところといわれていますが、どうしますか」と言った。

先生は言われた。「君子が住めば、いいところになるから問題ないよ」。


【読み下し文】

子(し)、九(きゅう)夷(い)(※)に居(お)らんと欲(ほっ)す。或(あ)る人(ひと)曰(いわ)く、陋(ろう)(※)なる、これを如何(いかん)せん。子(し)曰(いわ)く、君子(くんし)これに居(お)らば、何(なん)のことかこれにあらん。


(※)九夷……東方のえびすの国。東方の夷狄(いてき)の国。支那は中国で、四方は野蛮な国と考えられていた。すなわち東夷(とうい)、南蛮(なんばん)、西戎(せいじょう)、北狄(ほくてき)である。

(※)陋……いやしいの意。


【原文】

子欲居九夷、或曰、陋如之何、子曰、君子居之、何陋之有、


219 乱れたものを正す


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「私が衛(えい)の国から魯(ろ)の国に帰ってきてから、努力のかいあって、乱れていた音楽が正しくなった。朝廷の舞楽である雅(が)と、宗廟の舞楽である頌(しょう)を、それぞれ正しいものにすることができた」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、吾(わ)れ衛(えい)より魯(ろ)に反(かえ)る。然(しか)る後(のち)、楽(がく)正(ただ)しく、雅頌(がしょう)、各々(おのおの)其(そ)の所(ところ)を得(え)たり。


【原文】

子曰、吾自衛反於魯、然後樂正、雅頌各得其所、


220 自分に対する謙虚と自信


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「仕事に出れば上役によく仕え、家においては父や兄によく従う。喪儀があれば精一杯手伝う。飲みごとがあっても酒で乱れることはない。これらができるくらいだよ、私という人間は」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、出(い)でては則(すなわ)ち公(こう)卿(けい)(※)に事(つか)え、入(い)りては則(すなわ)ち父兄(ふけい)に事(つか)う。喪事(そうじ)は敢(あ)て勉(つと)めずんばあらず。酒(さけ)の為(ため)に困(くるし)められず。我(われ)に於(おい)て何(なん)かあらんや。


(※)公卿……高位。高官。上官。ここでは上役の意味。


【原文】

子曰、出則事公卿、入則事父兄、喪事不敢不勉、不爲酒困、何有於我哉、

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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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