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よみものどっとこむ

第47回

130話~132話

2016.09.28更新

読了時間

130 志を大きく持って世の中に役立つ人材をめざしたい


【現代語訳】

孔子先生は弟子の子(し)夏(か)に言われた。「お前はもっと大きな志を持って、君子といえる学者をめざせ。決して自分をよく見せることだけを望む学者などにとどまってはならないぞ」。


【読み下し文】

子(し)、子(し)夏(か)に謂(い)いて曰(いわ)く、女(なんじ)、君子(くんし)の儒(じゅ)(※)と為(な)れ。小人(しょうじん)の儒(じゅ)(※)となる無(な)かれ。


(※)君子の儒……世の中のため、天下のためになるという大きな志を持つ学者。

(※)小人の儒……自分のためになることしか考えていない学者。「君子の儒」の反対。


【原文】

子謂子夏曰、女爲君子儒、無爲小人儒、


131 能力のある人物を見抜く


【現代語訳】

弟子の子游(しゆう)が魯(ろ)の武(ぶ)城(じょう)の長官となった。孔子先生は言われた。「よい部下はできたか」。

子游は言った。「澹台滅(たんだいめつ)明(めい)(※)という者はなかなかの人材です。歩く時は必ず大道を通り、小さな近道を行こうとしません。公用以外で私の部屋に来たこともありません(これくらい公明正大な者です)」。


(※)澹台滅明……澹台は姓。滅明は名。字は子羽。魯の武城の人。孔子より三十九歳年少といわれている。


【読み下し文】

子游(しゆう)、武(ぶ)城(じょう)の宰(さい)となる。子曰く、女(なんじ)、人(ひと)を得(え)たるか。曰(いわ)く、澹台滅(たんだいめつ)明(めい)なる者(もの)あり。行(い)くに径(こみち)に由(よ)らず。公事(こうじ)に非(あら)ざれば、未(いま)だ嘗(かつ)て偃(えん)の室(しつ)に至(いら)らざるなり。


【原文】

子游爲武城宰、子曰、女得人焉耳乎、曰、有澹臺滅明者、行不由徑、非公事、未嘗至於偃之室也、


132 謙そんできる人物は立派である


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「魯(ろ)の大夫(貴族)の孟之(もうし)反(はん)(※)は、謙そん家でおくゆかしい人物だ。敗け戦(いくさ)の殿軍(しんがり)を務め、これを見事に果たしたが、城門に入ろうとする時、自分の馬にムチをあてつつ、こう言った。『手柄を立てようとして自分から殿軍(しんがり)を務めたわけではない。この馬が遅れてしまっただけだ』」。


(※)孟之反……孟は姓。名は子側。之反は字。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、孟之(もうし)反(はん)、伐(ほこ)らず。奔(はし)りて殿(でん)す。将(まさ)に門(もん)に入(はい)らんとす。其(そ)の馬(うま)に策(むち)うちて曰(いわ)く、敢(あえ)えて後(おく)れたるに非(あら)ず。馬(うま)、進(すす)まざりしなり。


【原文】

子曰、孟之反不伐、奔而殿、將入門、策其馬曰、非敢後也、馬不進也、

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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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