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よみものどっとこむ

第124回

329話~331話

2017.01.24更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

329 剛毅木訥の人は仁に近い


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「意志が強くて物欲に屈しない『剛(ごう)』、志が高く勇敢で、くじけることのない『毅(き)』、質朴で飾らない『木(ぼく)』、口数の少ない『訥(とつ)』の者は、仁に近い者である」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、剛(ごう)、毅(き)、木(ぼく)、訥(とつ)なるは仁(じん)に近(ちか)し。


【原文】

子曰、剛毅木訥近仁、


330 互いに励まし合い、勉強し合い、しかもにこやかでいたい


【現代語訳】

子路がたずねた。「どうすれば士と言えるでしょうか」。

孔子先生は言われた。「心を込めて励まし合って道を進め、刺激し合って勉強に努め、にこやかにやわらいでいれば士と言える。友人との間では、心を込めて励まし合い、互いに勉強に努めて高め合い、兄弟の間では、にこやかにやわらいで仲よくありたい」。


【読み下し文】

子路(しろ)問(と)うて曰(いわ)く、如何(いかん)なれば斯(これ)に之(これ)を士(し)と謂(い)うべきか。子(し)曰(いわ)く、切切(せつせつ)(※)、偲偲(しし)(※)、怡怡(いい)(※)如(じょ)たらば、士(し)と謂(い)うべきなり。朋友(ほうゆう)には切切(せつせつ)、偲偲(しし)たり、兄弟(けいてい)には怡怡(いい)たれ。


(※)切切……ねんごろに。懇切にゆき届くこと。

(※)偲偲……親切に告げて勉め励ますこと。

(※)怡怡……やわらぎよろこぶこと。和悦。

(※注)……「士」に対する孔子の問いは他にもある(322話参照)。この論語は、「切切」「偲偲」「怡怡」の三者を苦手とした子路に対して、とくに孔子が子路に強調したとされている。


【原文】

子路問曰、何如斯可謂之士矣、子曰、切切偲偲怡怡如也、可謂士矣、朋友切切偲偲、兄弟怡怡、


331 国民のレベルが上がらないと軍隊も強くならない


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「善い人と言えるくらいの人物が、七年ほど民を教育、訓練すれば、国難の時、戦争に従わせられるようになる」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、善人(ぜんじん)が民(たみ)を教(おし)うること七年(しちねん)ならば、亦(ま)た以(もっ)て戎(じゅう)に即(つ)かしむ(※)べし。


(※)戎に即かしむ……「戎」は兵、戦争のこと。「即」は就くこと、従事することを指す。


【原文】

子曰、善人敎民七年、亦可以卽戎矣、


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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