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よみものどっとこむ

第134回

351話~353話

2017.02.07更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

351 自分の部下を正しく評価して引き立てられる人はすばらしい


【現代語訳】

衛(えい)の大夫、公叔文子(こうしゅくぶんし)の家来であった僎(せん)は、文子の推せんで、同列の朝臣(大夫)として昇進した。

孔子先生はこれを聞いて言われた。「自分の家来であろうとも、秀れているとわかれば、自分と同じ地位に引き立てるとは、さすがに文と諡(おくりな)をされただけの人である」。


【読み下し文】

公叔文子(こうしゅくぶんし)の臣(しん)の大夫(たいふ)僎(せん)、文子(ぶんし)と同(せん)じく、諸(これ)を公(こう)に升(しょう)さる。子(し)、之(これ)を聞(き)きて曰(いわ)く、以(もっ)て文(ぶん)

(※)と為(な)すべし。


(※)文……ここでは、美しく飾ることを意味する。


【原文】

公叔文子之臣大夫僎、與文子同升諸公、子聞之曰、可以爲文矣、


352 人材が適材適所で活躍している組織は強い


【現代語訳】

孔子先生が衛の霊公(※)のでたらめな無道ぶりを話された。これを聞いた魯の大夫・季康子が言った。「霊公はそんなでたらめでありながら、どうしてその地位を失わないのですか」。

先生は言われた。「衛には人材が多くいて、それらが適材適所でうまくやっている。たとえば、仲叔圉(ちゅうしょくぎょ)が外交において賓客とうまく対応し、祝鮀(しゅくだ)が宗廟(そうびょう)の祭祀(さいし)をつかさどり、王孫賈が軍事をうまく治めている。だから地位が守られているのだ」。


(※)霊公……衛の君主。夫人の南子に溺れ、だらしない生活をしたとされる。孔子も何度か仕えようとしたが、愛想をつかしている。379話参照。


【読み下し文】

子(し)、衛(えい)の霊公(れいこう)の無道(むどう)を言(い)う。康子(こうし)曰(いわ)く、夫(それ)是(かく)の如(ごと)くんば、奚(なん)すれぞ喪(ほろ)びざる。孔子(こうし)曰(いわ)く、仲叔圉(ちゅうしゅくぎょ)、賓客(ひんきゃく)を治(おさ)め、祝鮀(しゅくだ)、宗廟(そうびょう)を治(おさ)め、王孫賈(おうそんか)、軍旅(ぐんりょ)を治(おさ)む。夫(そ)れ是(かく)の如(ごと)くんば、奚(なん)すれぞ其(そ)れ喪(ほろ)びん。


【原文】

子言衞靈公之無衜也、康子曰、夫如是、奚而不喪、孔子曰、仲叔圉治賓客、祝鮀治宗廟、王孫賈治軍旅、夫如是、奚其喪、


353 本当に実践する人はそのことを大げさに自慢しない


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「大きいことばかりを言って自慢して、そのことを何とも思わない(恥じない)人は、言ったことを実践しようなどと考えていない」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、其(そ)れ之(これ)を言(い)いて怍(は)じざれば、則(すなわ)ち之(これ)を為(な)すや難(かた)し。


【原文】

子曰、其言之不怍、則爲之也難、


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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