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よみものどっとこむ

第136回

356話~358話

2017.02.09更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

356 何事も上達するためには、志を高く持った君子であれ


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「君子は、志を高く持っているため、どんどん上達していくが、小人は目先の利益で動くだけだから、ますますだめになっていく」。


【読み下し文】

子曰、君子上逹、小人下逹、


【原文】

子(し)曰(いわ)く、君子(くんし)は上達(じょうたつ)し、小人(しょうじん)は下達(かたつ)す。


357 まず何のために学ぶかというと、それは自分を高めるためである


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「昔の学ぶ人は、自分を高めていくために日々がんばって修養した。今の学ぶ人の多くは、人に知られ、うまく用いられようとがんばっているようだ」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、古(いにしえ)の学者(がくしゃ)は己(おのれ)の為(ため)にす。今(いま)の学者(がくしゃ)は人(ひと)の為(ため)にす。


【原文】

子曰、古之學者爲己、今之學者爲人、


358 使者は本人の代わりそのものであるとともに、自分の力が要る大事な役割を持つ


【現代語訳】

衛の大夫の蘧伯玉(きょはくぎょく)(※)が孔子先生のところに使者をよこした。用件が済み、先生は使者に坐席を与えて座らせてからたずねられた。「大夫はこのごろ何をなさっていますか」。

使者は答えて言った。「大夫は自分の過ちを少なくしようと心がけていますが、まだできていないと反省しています」。

使者が帰った後で先生は言われた。「大した使者だ。大した使者だ」。


(※)蘧伯玉……姓は蘧。名は瑗(えん)。字は伯玉。衛の大夫。公子は立派な人と評価していた。


【読み下し文】

蘧伯玉(きょはくぎょく)、人(ひと)を孔子(こうし)に使(つか)いせしむ。孔子(こうし)、之(これ)に坐(ざ)を与(あた)えて問(と)うて曰(いわ)く、夫子(ふうし)は何(なに)をか為(な)す。対(こた)えて曰(いわ)く、夫子(ふうし)は其(そ)の過(あやま)ちを寡(すく)なくせんと欲(ほっ)して未(いま)だ能(あた)わざるなり。使者(ししゃ)出(い)づ。子(し)曰(いわ)く、使(つか)いなるかな。使(つか)いなるかな。


【原文】

蘧伯玉使人於孔子、孔子與之坐而問焉、曰夫子何爲、對曰、夫子欲寡其過而未能也、使者出、子曰、使乎使乎、


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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