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よみものどっとこむ

第138回

362話~364話

2017.02.13更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

362 自分はまだまだと謙遜する人こそ向上していく


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「君子の道には行うべき三つのものがある。しかし、私はまだこれらができていないのだ。その三つとは、(一)仁者は心配しない、(二)知者は惑わない、(三)勇者は恐れない、である」。

子貢は言った。「この三つの道は先生のことを言われている(まだまだと、謙遜されているのだ)」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、君子(くんし)の道(みち)なる者(もの)三(さん)あり。我(われ)能(よ)くする無(な)し。仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず、知者(ちしゃ)は惑(まど)わず。勇者(ゆうしゃ)は懼(おそ)れず。子貢(しこう)曰(いわ)く、夫子(ふうし)自(みずか)ら道(い)(※)うなり。


(※)道……ここでの「道う」は、言うと同じ。


【原文】

子曰、君子衜者三、我無能焉、仁者不憂、知者不惑、勈者不懼、子貢曰、夫子自衜也、


363 他人の人物評価より、お互いを高め合いたい


【現代語訳】

子貢は人物評論をよくした。孔子先生は言われた。「賜(子貢)は賢いのだな。しかし、自分には、人物批評している暇などない(皆と学び、高め合うことに集中している)」。


【読み下し文】

子貢(しこう)、人(ひと)を方(たくら)(※)ぶ。子(し)曰(いわ)く、賜(し)や賢(けん)なるかな。夫(そ)れ我(われ)は則(すなわ)ち暇(いとま)あらず。


(※)方……比較する。


【原文】

子貢方人、子曰、賜也賢乎哉、夫我則不暇、


364 人の目を気にせず、自分の力のなさを反省する


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「人が自分のことを知らない(評価してくれない)ことを心配するな。自分が知られるだけの力がないことを反省して、さらに努力していればよい」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、人(ひと)の己(おのれ)を知(し)らざるを患(うれ)えず。己(おのれ)の能(よ)くするなきを患(うれ)う。


【原文】

子曰、不患人之不己知、患己不能也、


(※注)……この論語の内容と同じ趣旨のことを16話、80話、396話でくり返している。それだけ孔子が強調して教えたかったのであろう。


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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