Facebook
Twitter
RSS

よみものどっとこむ

第139回

365話~367話

2017.02.14更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

365 疑心暗鬼を生ぜずに人を見抜ければ賢人である


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「人が自分をいつわりだますのではないかと思いすごすこともなく、人が自分を疑っているのではないかと心配しないようにしたい。それでいながらも、人のいつわりや疑いを自然と見抜けるようになれば、本物の賢い人と言える」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、詐(いつわ)りを逆(むか)(※)えず、信(まこと)ならざるを億(はか)(※)らず。抑〻(そもそも)亦(ま)た先(ま)ず覚(さと)る者(もの)は是(こ)れ賢(けん)なるか。


(※)逆……前もって思い込んでかかること。

(※)億……直感的にわかる。


【原文】

子曰、不逆詐、不億不信、抑亦先覺者、是賢乎、


366 自分だけが正しいと思うがんこさはよくない


【現代語訳】

微生畝(びせいほ)(※)が年下の孔子に向かって言った。「丘(きゅう)(孔子)よ。どうしてそんなにあくせく忙しくしているのだ。うまく説きまわって世の中で用いられたいのか」。

先生は言われた。「いいえ、別にうまく説きまわって世に媚びようというのではありません。ただ、自分だけが正しいと思い込んでしまうようながんこな人間になりたくないのです」。


(※)微生畝……姓は微生、名は畝。孔子の年長者の隠者。


【読み下し文】

微生畝(びせいほ)、孔子(こうし)を謂(い)いて曰(いわ)く、丘(きゅう)は何(なん)ぞ是(これ)の栖栖(せいせい)(※)たるを為(な)す者(もの)か。乃(すなわ)ちち佞(ねい)(※)を為(な)す無(な)からんや、と。孔子(こうし)曰(いわ)く、敢(あ)えて佞(ねい)を為(な)すに非(あら)ざるなり、固(かた)(※)きを疾(にく)むなり。


(※)栖栖……忙しく動きまわること。

(※)佞……口がうまいこと。

(※)固……固陋。がんこ。


【原文】

微生畝謂孔子曰、丘何爲是栖栖者與、無乃爲佞乎、孔子曰、非敢爲佞也、疾固也、


367 生まれよりも、鍛錬が重要である


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「名馬というのは、生まれ持ったその力をほめるのではなく、訓練によって鍛えられた名馬としての徳(乗る人と一体になれるような)をほめ讃えるべきである」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、驥(き)(※)は其(そ)の力(ちから)を称(しょう)せず。其(そ)の徳(とく)を称(しょう)するなり。


(※)驥……良馬。


【原文】

子曰、驥不稱其力、稱其德也、


【単行本好評発売中!】この連載が本になりました。全国書店もしくはネット書店にてご購入ください。

この本を購入する
シェア

Share

感想を書く感想を書く

※コメントは承認制となっておりますので、反映されるまでに時間がかかります。

著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

矢印