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よみものどっとこむ

第144回

377話~378話

2017.02.21更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

377 苦言を呈することが必要な時もある


【現代語訳】

昔からの知り合いである原壌(げんじょう)(※)が立てひざで坐り、孔子先生を待っていた。礼さえとらない原壌に先生は言われた。「幼い時から礼儀もわきまえず、大人になってからも、これといって善いこともせず、年老いてからも人に迷惑をかけながら生きている。こういう人を賊ぞくと言うのだ」。そして、杖(つえ)で原壌のすねを叩かれた。


(※)原壌……魯の人。孔子の昔からの(幼いころからの)知り合いらしい。


【読み下し文】

原壤(げんじょう)、夷(あぐら)(※)して俟(ま)つ。子(し)曰(いわ)く、幼(よう)にして孫弟(そんてい)(※)ならず。長(ちょう)じて述(の) (※)ぶること無(な)く、老(お)いて死(し)せず。是(これ)を賊(ぞく)と為(な)す。杖(つえ)を以(もっ)て其(そ)の脛(すね)を叩(たた)く。


(※)夷……あぐらをかく。

(※)孫弟……謙遜、目上の人に従う礼儀。

(※)述……ほめる。善い行いをする。


【原文】

原壤夷俟、子曰、幼而不孫弟、長而無述焉、老而不死、是爲賊、以杖叩其脛、


378 人は根本から教え育てていかなければならない


【現代語訳】

闕(けつ)という村の少年が、孔子先生の家で取次役をしていた。ある人が「よほど役に立つ、できた少年なのですか」と聞いた。

先生は言われた。「そうではないのです。私が見るに、部屋の中で坐る時でも大人と同じところにいますし、歩いて行く時も先輩と並んで行きます。早く成人した大人と同じようになろうと思っているのです。ですからこうして取次役をさせながら、礼儀作法を基本から教えているのです」。


【読み下し文】

闕党(けっとう)の童子(どうし)、命(めい)を将(おこな)う。或(あ)るひと之(これ)を問(と)うて曰(いわ)く、益(えき)する者(もの)(※)か。子(し)曰(いわ)く、吾(われ)其(そ)の位(くらい)に居(お)るを見(み)る。其(そ)の先生(せんせい)と並(なら)び行(い)くを見(み)る。益(えき)を求(もと)むる者(もの)に非(あら)ざるなり。速(すみ)やかに成(な)らんと欲(ほっ)する者(もの)なり。


(※)益する者……学問が進み、役立つ者。


【原文】

闕黨童子將命、或問之曰、益者與、子曰、吾見其居於位也、見其與先生竝行也、非求益者也、欲速成者也、


*378話が長文のため、今回は2話のみの掲載となります。


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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