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よみものどっとこむ

第146回

381話~382話

2017.02.23更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

381 相手の状態に適切な愛ある励ましをしたい


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「由(ゆう)(子路)よ。世の中で、徳が何であるかを知り、これを修めている人はなかなかいないなあ(お前は大丈夫。徳を身につけていく人となる)」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、由(ゆう)や、徳(とく)を知(し)る者(もの)は鮮(すくな)し。


【原文】

子曰、由、知德者鮮矣、


(※注)……この論語は379話と関連して、その時に子路を戒めたとする説が有力であった(朱子など)が、逆に子路のことを認め、励ましたと見る見解も多くなっている。


382 人材をうまく機能させれば天下は治まる


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「自分は何もしてないように見えて、天下をうまく治めたのは、舜だろう。舜は何をしたのか。自分をうやうやしく慎んでるだけのように見えて、ただ、南なん面めん、すなわち天子の地位にいただけである(実際に大夫を支える人たちが適材適所でうまく機能していたのである)」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、無為(むい)にして治(おさ)むる(※)者(もの)は、其(そ)れ舜(しゅん)なるか。夫(そ)れ何(なに)をか為(な)すや。己(おのれ)を恭(うやうや)しくし、正(ただ)しく南面(なんめん)(※)するのみ。


(※)無為にして治むる……特別なことをしなくても、うまく世の中が治まる。

(※)南面……天子の座位。南に面して置かれた。「易」に「聖人南面して天下を聴き、明に嚮むかいて治む」とあり、「明治」の元号はここからできたとされる。


【原文】

子曰、無爲而治者、其舜也與、夫何爲哉、恭己正南面而已矣、


*382話が長文のため、今回は2話のみの掲載となります。


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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