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よみものどっとこむ

第181回

462話~463話

2017.04.14更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

462 まずは待遇よりも志があるかが大切だ


【現代語訳】

斉の景公が、孔子先生を招こうかどうかを、近臣と相談していて、その待遇を論じた。「魯の大夫のうちで上席の季氏ほどの待遇というわけにもいかない。季氏と孟子(末席)の中間ぐらいの待遇でいこうか」と言った。

しかし、さらに気が変わって言った。「私も年老いている。孔子先生のような遠大な志を持つ人を頼んで政治をすることはできない」。先生はこの話をもれ聞いて、その待遇がどうのこうのより、志のなさを見て斉をあきらめ、去られた。


【読み下し文】

斉(せい)の景公(けいこう)、孔子(こうし)を待(ま)(※)つに曰(いわ)く、季氏(きし)の若(ごと)くするは、則(すなわ)ち吾(われ)能(あた)わず。季(き)・孟(もう)の間(あいだ)(※)を以(もっ)て之(これ)を待(ま)たん。曰(いわ)く、吾(われ)老(お)いたり。用(もち)うる能(あた)わざるなり、と。孔子(こうし)、行(さ)る。


(※)待……待遇する。

(※)季・孟の間……魯の季子と孟子の中間の待遇。


【原文】

齊景公待孔子曰、若季氏則吾不能、以季孟之閒待之、曰、吾老矣、不能用也、孔子行、


463 政治よりも美女を好む主君には仕えない


【現代語訳】

魯の国が孔子先生を登用して、国が大いに治まってきたので、恐れをなした隣国の斉がそれを妨げるために、美人八十人の女楽団を送ってきた。大夫の季桓子はこれを喜び受けて、定公とともにうつつを抜かし、三日も政務を見なかった。先生は失望して辞職し、魯の国を去っていかれた。


【読み下し文】

斉人(せいじん)、女楽(じょがく)(※)を帰(おく)る。季桓子(きかんし)之(これ)を受(う)け、三日(みっか)朝(ちょう)せず。孔子(こうし)行(さ)る。


(※)女楽……ここでは若くて美人の女性で構成された楽団と舞踊団を指す。


【原文】

齊人歸女樂、季桓子受之、三日不朝、孔子行、



*462話が長文のため、今回は2話のみの掲載となります。



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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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