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よみものどっとこむ

第24回

66話~68話

2016.08.24更新

読了時間

66 人間としてのまごころがない者は見るところがない


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「人の上に立っておりながら寛容さに欠け、礼儀作法をするのに敬意が感じられず、人の葬儀に出ても哀悼(あいとう)の気持も見えないような人は、私も何を取り柄として見い出したらよいかわからない」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、上(かみ)に居(お)りて寛(かん)ならず、礼(れい)を為(な)して敬(つつし)、まず、喪(も)に臨(のぞ)んで哀(かな)しまずんば、吾(われ)何(なに)を以(もっ)て之を観(み)んや。


【原文】

子曰、居上不寛、爲禮不敬、臨喪不哀、吾何以觀之哉、


里(り)仁(じん)第四


67 知者は仁あふれるところに住む


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「自分の住むところを定める時は、仁にあふれる人の多い、よい場所を選ぶべきであろう。自分も仁を行うようにすべきだが、そもそも環境のよいところに住まないようであれば知者とはいえない」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、里(り)は仁(じん)なるを美(び)と為(な)す(※)。選(えら)んで仁に処(お)らずんば、焉(いずく)んぞ知(ち)なるを得(え)ん。


(※)里は仁なるを美と為す……本文のように解釈するのが通説。別の読み方としては、「自分を仁という場所に居させること」とする。この場所は、どこに住んでもかまわないから、人の仁徳を我が住む里とするとしている。渋沢栄一などはこのように解する。


【原文】

子曰、里仁爲美、擇不處仁、焉得知、


68 順境も逆境も、どっしりと構えて自分の道を進む


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「不仁者、つまり自分の目先の欲しかないような者は、長く逆境を辛ぼうすることができない。また逆に、長く順境にとどまることもできない。始めは無理してがんばるかもしれないが、そのうちに地が出て調子に乗ってしまう。仁者(私たちのめざす人徳者)は境遇に左右されることがなく、知者も仁をめざしているので左右されないが、不仁者は、いつも右往左往してしまう」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、不仁者(ふじんしゃ)は以(もっ)て久(ひさ)しく約(やく)(※)に処(よ)るべかたず。以(もっ)て長(なが)く楽(たの)しみに処(よ)るべからず。仁者(じんしゃ)は仁(じん)に安(やす)んじ、知者(ちしゃ)は仁(じん)を利(り)とす。


(※)約……窮乏すること。


【原文】

子曰、不仁者不可以久處約、不可以長處樂、仁者安仁、知者利仁、

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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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