Facebook
Twitter
RSS

よみものどっとこむ

第58回

163話~165話

2016.10.14更新

読了時間

163 占いは、人生の戒め、励ましである


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「私にさらに数年の寿命が与えられるなら、五十歳を越えはするが昜経を学びたい。そうすることで大きな間違いをすることなく、生きていけよう」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、我(われ)に数年(すうねん)を加(くわ)え、五十(ごじゅう)(※)にして以(もっ)て易(えき)(※)を学(まな)べば、以(もっ)て大過(たいか)なし。


(※)五十……五十は「卒」の字誤写とする説もある。そうすると「以て易を学ぶを卒(お)えしめば」などと読むことになる。

(※)易……周易、易経とも呼ばれる。いわゆる四書王経の一つ。現在は人生哲学の書としての面と人生占いの書としての面がそれぞれに研究されている。


【原文】

子曰、加我數年、五十以學易、可以無大過矣、


164 古典を大切にする


【現代語訳】

孔子先生が、よく語られたのは、詩(詩経)、歴史(書経)、実践すべき礼であり、これらをいつも語られていた。


【読み下し文】

子(し)の雅(つね)に言(い)う所(ところ)は、詩(し)、書(しょ)、執(しつ)礼(れい)、皆(みな)雅(まさ)に言(い)うなり。


【原文】

子所雅言、詩書執禮、皆雅言也、


165 自分の気概を伝えてほしい


【現代語訳】

楚の国の地方長官であった葉(しょう)公(こう)(※)が、子路(孔子の高弟)に孔子の人となりをたずねた。子路は何と言ってよいかわからず答えなかった。

そのことを聞いた孔子先生は言われた。「お前はなんでこう言わなかったのか。あの人は、学問、勉強が好きで、そのためよく発憤して食事をすることも忘れ、勉強がうまく進むとおもしろくなって心配ごとも忘れてしまう。もう年老いてきているのに、それに気づかないでいる、と」。


(※)葉公……葉は春秋時代の楚の一地方。葉公はその地方長官。楚国では人望ある重臣だったという。


【読み下し文】

葉(しょう)公(こう)、孔子(こうし)を子(し)路(ろ)に問(と)う。子(し)路(ろ)、対(こた)えず。子(し)曰(いわ)く、女(なんじ)は奚(なん)ぞ日(い)わざる、其(そ)の人(ひと)となりや、発憤(はっぷん)して食(しょく)を忘(わす)れ、楽(たの)しみて憂(うれ)えを忘(わす)れ、老(お)いの将(まさ)に至(いた)らんとするのを知(し)らずと云(い)うのみ、と。


【原文】

葉公問孔子於子路、子路不對、子曰、女奚不曰、其爲人也、發憤忘食、樂以忘憂、不知老之將至也云爾、

シェア

Share

感想を書く感想を書く

※コメントは承認制となっておりますので、反映されるまでに時間がかかります。

著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

矢印