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論語 全文完全対照版 野中根太郎

第59回

166話~168話

2016.10.17更新

読了時間

166 学び続けているから物知りなのだ


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「よく人が言っているようだが、私は別に生まれながらに何事も知っていたわけではない。ただ、古典、歴史を好み、いっしょうけんめいにそれを学び続けている者にすぎないのだ」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、我(われ)は生(う)まれながらにしてこれを知(し)るに非(あら)ず。古(いにしえ)を好(この)み、敏(びん)にして以(もっ)て(※)これを求(もと)めし者(もの)なり。


(※)敏にして以て……「休みなく急ぐ」の強調形。「一生懸命に」の意。


【原文】

子曰、我非生而知之者、好古敏以求之者也、


167 怪しいこと、あまりわからないことは人に話さない


【現代語訳】

孔子先生は、「怪力乱神」、つまり、怪奇、武力武勇、乱倫、神秘(霊験)について、語ることはほとんどなかった。


【読み下し文】

子(し)、怪(かい)、力(りょく)、乱(らん)、神(しん)を語(かた)らず。


【原文】

子不語怪力亂神、


168 人のふりを見て、我がふりを直していく


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「三人で行動したら、必ずその中に自分の師を見つけることができる。善い行いがあればそれを見習い、悪い行いがあれば、自分の行いを反省してみるのである」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、三人(さんにん)行(おこな)えば、必(かなら)ず我(わ)が師(し)あり。其(そ)の善(よ)き者(もの)を選(えら)びてこれに従(したが)い、其(そ)の善(よ)からざる者(もの)にしてこれを改(あらた)む。


【原文】

子曰、我三人行、必有我師焉、擇其善者而從之、其不善者而改之、

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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。海外に進出し、日本および日本人が外国人から尊敬され、その文化が絶賛されているという実感を得たことをきっかけに、日本人に影響を与えつづけてきた古典の研究を更に深掘りし、出版企画を行うようになる。近年では古典を題材にした著作の企画・プロデュースを手がけ、様々な著者とタイアップして数々のベストセラーを世に送り出している。著書に『超訳 孫子の兵法』『吉田松陰の名言100-変わる力 変える力のつくり方』(共にアイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術-相手の心を動かす「義」の思考方法』『全文完全対照版 論語コンプリート 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文』『全文完全対照版 孫子コンプリート 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文』(共に誠文堂新光社)などがある。

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