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よみものどっとこむ

第62回

175話~176話

2016.10.20更新

読了時間

175 過去や評判にとらわれてはいけない


【現代語訳】

互(ご)郷(きょう)という村は、とても評判のよくないところで、その村の人とは話もしてはいけないといわれていた。そんな村の一人の子供が、教えを乞いに孔子先生に会いに来た。門人たちはどうしていいか迷った。先生は言われた。「教えを乞いに来たのは進歩、向上したいと思ったからだ。この気持をくみ、決して後退させるようなことはしてはいけない。人が自分を省みて、進歩、向上したいと思っているなら、それに力を貸すべきだ。それまでのことや身分を問題にしてはいけない」。


【読み下し文】

互(ご)郷(きょう)は与(とも)に言(い)い難(がた)し(※)。童子(どうし)、見(まみ)えんとす。門人(もんじん)惑(まど)う。子(し)曰(いわ)く、其(そ)の進(すす)むに与(くみ)し、其(そ)の退くに与(くみ)せざるなり。唯(た)だ何(なん)ぞ甚(はなはだ)しきや。人、己(おのれ)を潔(きよ)くして以(もっ)て進まば、其(そ)の潔(きよ)きに与(くみ)せん。其(そ)の往(むかし)を保(ほ)せざるなり。


(※)与に言い難し……一緒に話すのがよくない。話し相手にならない。


【原文】

互郷難與言、童子見、門人惑、子曰、與其進也、不與其退也、唯何甚、人絜己以進、與其絜也、不保其往也、


176 よき人間になろうとする気持ちを持て


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「最高の人格というべき仁は、私たちから遠いところにあると思っているかもしれないが、そうではない。自分が仁であろうとすれば、すぐになれるものでもあるのだ」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、仁(じん)、遠(とお)からんや。我(わ)れ、仁(じん)を欲(ほっ)すれば、斯(ここ)に仁(じん)至(いた)る。


【原文】

子曰、仁遠乎哉、我欲仁、斯仁至矣、


※177話が長文のため、今回は2話のみの掲載となります。

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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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