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よみものどっとこむ

第65回

183話~185話

2016.10.25更新

読了時間

183 君子はのびのびとしている


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「君子は心がおだやかで、様子ものびのびして楽しそうである。小人は目先の利益ばかり考えているから、いつもこせこせしている」。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、君子(くんし)は坦(たん)として蕩蕩(とうとう)たり、小人(しょうじん)は長(つね)に戚戚(せきせき)たり。


【原文】

子曰、君子坦蕩蕩、小人長戚戚、


184 内に秘めたる志は大きいが、外見はおだやかで親しみやすい


【現代語訳】

孔子先生は、おだやかで親しみやすいが、気性、情熱が激しいのがうかがえる。また、威厳はあるが、いばったところがない。そして、慎み深いが、楽々としている。


【読み下し文】

子(し)、温(おだ)やかにして厲(はげ)しく、威(い)ありて猛(たけ)からず、恭(きょう)にして安(やす)し。


【原文】

子温而厲、威而不猛、恭而安、


泰伯(たいはく)第八


185 人知れず実践する徳は最高のものである


【現代語訳】

孔子先生は言われた。「周の泰(たい)伯(はく)(※)は最高の徳(至徳)を身につけ、実践した人である。泰伯は周の天下を継ぐ身(長男)でありながら、父の遺志を尊重して継ぐことを固辞し、周を末弟に譲り通した。しかも、そのことを世の誰にも知られないようにしたので、ほめる人もなかったのだ」。


(※)泰伯……周の大王の長子。大王には泰伯、虞(ぐ)中(ちゆう)、季(き)歴(れき)の三人の子があった。大王が三男の季歴に継がせたいことを知り、虞中とともに南方に逃げた。


【読み下し文】

子(し)曰(いわ)く、泰(たい)伯(はく)は其(そ)れ至(し)徳(とく)と謂(い)うべきのみ。三(み)たび天下(てんか)を以(もっ)て譲(ゆず)る(※)。民(たみ)、得(え)て称(しょう)するなし。


(※)三たび天下を以て譲る……「三たび」から「三回譲った」と解する説もあるが、三回に分けて譲ったと考えることもないであろう。「固く辞して譲った」と解してよい。


【原文】

子曰、泰伯其可謂至徳也已矣、三以天下讓、民無得而稱焉、

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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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