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よみものどっとこむ

第89回

247話~249話

2016.11.30更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

247 何よりも人のことを心配する


【現代語訳】

孔子先生の馬小屋が火事で焼けた。先生は朝廷の出仕から帰られてこれを聞き、「人にけがはなかったか」と心配なさり、馬のことは問われなかった。


【読み下し文】

厩(うまや)焚(や)けたり。子(し)、朝(ちょう)から退(しりぞ)きて曰(いわ)く、人(ひと)を傷(きず)つくるか、と。馬(うま)を問(と)わず。


【原文】

廏焚、子退朝曰、傷人乎、不問馬、


248 君主に対する礼の尽くし方


【現代語訳】

孔子先生は君主から料理をいただいた時は、必ず居ずまいを正してから食べられた。君主から生肉をいただいた時は、必ず煮て、まず先祖の霊に供えられた。君主から生き物をいただいた時は、必ずそれを飼われていた。君主とともに食べられる時は、君主がまず、少しの料理を持って感謝を捧げるのを見てから、最初に食べ始められる(毒見をする意味から)。病気になられた時、君主が見舞われた際は、東枕に寝て、礼服を寝具の上にかけられた。大帯(束帯)をその上に引かれた。君主から呼び出しがあるとすぐに、馬車の用意を命じるとともに、馬車の準備ができる前にもう歩き出されていた(馬乗が追いついてから乗られた)。


【読み下し文】

君(きみ)、食(し)を賜(たま)えば、必(かなら)ず席(せき)を正(ただ)して先(ま)ず之(これ)を嘗(な)む。君腥(きみせい)(※)を賜(たま)えば、必(かなら)ず熟(じゅく)して之(これ)を薦(すす)む。君(きみ)、生(せい)(※)を賜(たま)えば、必(かなら)ず之(これ)を畜(か)う。君(きみ)に食(しょく)を侍(じ)するに、君(きみ)祭(まつ)れば先(ま)ず飯(はん)す。疾(しつ)ありて、君(きみ)之(これ)を視(み)れば、東首(とうしゅ)して、朝服(ちょうふく)を加(くわ)え、紳(しん)(※)を拖(ひ)く。君(きみ)、命(めい)じて召(め)せば、駕(が)(※)を俟(ま)たずして行(い)く。


(※)腥……生肉。

(※)生……生きた牛や羊や豚など。

(※)駕……馬車をひく馬を車につけて準備する。

(※)紳……大帯。我が国でいう束帯のこと。「紳士」という言葉から来ている。


【原文】

君賜食、必正席先嘗之、君賜腥、必熟而薦之、君賜生、必畜之、侍食於君、君祭先飯、疾、君視之、東首加朝服、拖紳、君命召、不俟駕行矣、


249 聞きながら慎重に進めるのが礼の本質


【現代語訳】

孔子先生が魯(ろ)の始祖である周公(しゅうこう)の大廟に入って祭りにたずさわった時、儀式を進める際には、いちいち先輩にたずねつつ行われた。


【読み下し文】

太廟(たいびょう)に入(い)りて、事(こと)毎(ごと)に問(と)えり。


【原文】

入太廟、每事問、


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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