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よみものどっとこむ

第95回

264話~266話

2016.12.08更新

読了時間

【 この連載は… 】 毎日数分で「東洋最大の教養書」を読破しよう! 『超訳 孫子の兵法』の野中根太郎氏による、新訳論語完全版。読みやすく現代人の実生活に根付いた超訳と、原文・読み下し文を対照させたオールインワン。

264 神霊や死後のことは容易に語れない


【現代語訳】

季路(子路)が「神や霊にうまく仕える(祭る、味方にするなど)にはどうしたらいいですか」とたずねた。

孔子先生は言われた。「まだ生きている人にどう仕えたらいいかを学んでいる段階なのに、神や霊への仕え方などわからないよ」。

季路はさらにたずねた。「では、人の死とはどういうことですか」。

先生は言われた。「まだ人がどう生きるべきかについて学び、考えている途中であるのに、どうして死の意味までわかるだろうか」。


【読み下し文】

季路(きろ)、鬼神(きしん)(※)に事(つか)うるを問(と)う。子(し)曰(いわ)く、未(いま)だ人(ひと)に事(つか)うる能(あた)わず、焉(いずく)んぞ能(よ)く鬼(き)に事(つか)えん。曰(いわ)く、敢(あ)えて死(し)を問(と)う。曰(いわ)く、未(いま)だ生(せい)を知(し)らず、焉(いずく)んぞ死(し)を知(し)らん。


(※)鬼神……山川の神、祖宗の霊のようなものをいう。いわゆる神や霊。


【原文】

季路問事鬼神、子曰、未能事人、焉能事鬼、曰敢問死、曰未知生、焉知死、


265 よき弟子たちと語り合い、将来を気にかける


【現代語訳】

閔子騫(びんしけん)が行儀よく、子路(しろ)はいかにも活発で強そうに、冉有(ぜんゆう)と子貢(しこう)はうれしそうに孔子先生の側に侍(はべ)っていた。先生も楽しそうであった。ただ「子路のような気性では、畳の上で死ねそうにないな」と心配して言われていた。


【読み下し文】

閔子騫(びんしけん)、側(かたわら)に侍(じ)す、誾誾如(ぎんぎんじょ)たり。子路(しろ)、行行如(こうこうじょ)たり。冉有(ぜんゆう)、子貢(しこう)、侃侃如(かんかんじょ)たり。子(し)楽(たの)しむ。由(ゆう)の若(ごと)くんば、其(そ)の死(し)然(しかる)を得(え)ざらん。


【原文】

閔子侍側、誾誾如也、子路行行如也、冉有子貢侃侃如也、子樂、若由也不得其死然、


266 自分の言いたいことを言ってくれる人をほめて腕曲に表現する


【現代語訳】

魯の国の担当者が長府という倉をつくった。閔子騫が言った。「元のものを修繕してつかえばいい。新しくつくることはないだろうに」と。

孔子先生はこれを聞いて言われた。「閔子騫はあまり物を言わないが、言えばいつも図星のことを言う」。


【読み下し文】

魯人(ろひと)(※)、長府(ちょうふ)(※)を為(つく)らんとす。閔子騫(びんしけん)曰(いわ)く、旧貫(きゅうかん)に仍(よ)らば、之(これ)を如何(いかん)せん。何(なん)ぞ必(かなら)ずしも改(あらた)め作(つく)らん。子(し)曰(いわ)く、夫(か)の人(ひと)言(い)わず、言(い)えば必(かなら)ず中(あた)る有(あ)り。


(※)魯人……魯国の当事者、担当者。

(※)長府……「府」は蔵のことを指す。財物を入れるのが「府」で、武器を入れるのが「庫」である。「長府」は蔵の名。


【原文】

魯人爲長府、閔子騫曰、仍舊貫如之何、何必改作、子曰、夫人不言、言必有中、


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著者

野中 根太郎

早稲田大学卒。海外ビジネスに携わった後、翻訳や出版企画に関わる。著書に『超訳孫子の兵法』、『吉田松陰の名言100』、『武士道の名言100』、『真田幸村の凛とした生き方』(以上、アイバス出版)、『真田幸村 逆転の決断術』(誠文堂新光社)などがある。

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