フランスで生まれ、その効果の高さから「まるで魔法」と称されるケア技法「ユマニチュード」を、開発者本人や科学ジャーナリストなど、さまざまな視点から解説していきます。
2023.02.08更新
2年間、寝たきりだった人が立ち上がり、自分の足で歩き出す。「ユマニチュード」とはいったい何なのか、「奇跡のような」効果が生まれるのはなぜなのか? 認知症介護で注目されるこのケア技法を開発したイヴ・ジネスト氏の語り下ろしによる書の抜粋を、5回にわたって連載!
この連載は抜粋版です。完全版はぜひ書籍でお楽しみください。
この本を購入するテレビなどでも話題になっている「ユマニチュード」ですが、一般の人がいざ家庭で実践しようとすると、どうしていいかわからない、うまくいかないことも多くあります。この連載では、家庭で介護をする人に向けて、ユマニチュードの考え方と、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱を軸にした具体的な「技術」を紹介します。
- ・はじめに
- ・ユマニチュードとは
- ・優しさを伝える技術
- ・記憶の機能
- ・4つの記憶
- ・ユマニチュードの技術1 見る(上)
- ・ユマニチュードの技術1 見る(下)
- ・私たちの存在が薬となる
- ・ケアは一連の物語
- ・よくある困った状況とその対応
- ・不安で落ち着かないとき
- ・愛情を表現することをためらわない
この連載は抜粋版です。完全版はぜひ書籍でお楽しみください。
この本を購入する科学ジャーナリストが日本とフランスの介護現場で見た、注目のケア技法「ユマニチュード」の今、そして未来。発祥国フランスでは、どのようにケアの水準を保ち、どのように、ケアをする人までもが誇りと幸せを感じる状況を実現しているのか。また、ユマニチュードのエビデンス(科学的根拠)についても詳述。ユマニチュード導入によって、認知症の行動・心理症状が改善、家族の介護負担感が軽減、さらに、急性期病院での「身体拘束」が半減するなど、ここ数年で科学的に実証されてきた研究内容をわかりやすく解説しています。
- ・序文ー本田美和子
- ・フランスでのユマニチュード認証施設訪問
- ・「夜におむつ替えはありません」
- ・スーパーおばあちゃん
- ・閉鎖的でない閉鎖棟
- ・選択を援助する朝の身支度
- ・立つケアを可能にする補助リフト
- ・スタッフも入居者と一緒に朝食をとる
- ・昼食はワインから
- ・より質の高いケアを求めた認証制度
- ・ホテルのような介護施設
- ・理想のケアを形に
- ・食事は元ミシュランシェフが監修
- ・本田美和子氏インタビュー①
- ・本田美和子氏インタビュー②
- ・本田美和子氏インタビュー③
- ・本田美和子氏インタビュー④
- ・本田美和子氏インタビュー⑤
この続きは、ぜひ書籍でお楽しみください。
この本を購入するフランスで生まれたケア技法「ユマニチュード」。ケアする人とケアされる人の絆に着目したこのケアは日本の病院や介護施設でも広まりつつありますが、現在では大学の医学部や看護学部などでもカリキュラムとして取り入れられてきています。本書は、実際に大学で行われたイヴ・ジネスト氏による講義をもとに制作。学生たちとジネスト氏との濃密な対話の中に、哲学と実践をつなぐ道、ユマニチュード習得への道が示されます。
- ・はじめに―優しさと愛を伝えるプロフェッショナルに
- ・なぜ、ケアに哲学が必要なんですか?
- ・どうすればケアを受ける人の自律を尊重できますか?
- ・どういうきっかけでユマニチュードを考案したのですか?
- ・「優しさと愛を届ける」とは、どういうことですか?
- ・「ユマニチュード」とはどんな意味ですか?
- ・ユマニチュードはなぜケアのマニュアルではなく、哲学なのでしょうか?
- ・「ユマニチュードに迎え入れる」とはどういうことですか?
- ・幼い頃に虐待などを受け、「他者から認められている」という経験をしていない人は、ユマニチュードの効果が現われにくいのではないでしょうか?
- ・どうしてコミュニケーションがそんなに大事なのでしょうか?
- ・「人間の尊厳」とは何でしょうか?
- ・人間の尊厳は、どうすれば大切にできますか?
- ・<ジネスト先生からの質問>世界でいちばん怖いものは何だと思いますか?
この続きは、ぜひ書籍でお楽しみください。
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